山梨県・富士吉田市・忍野村/自然・まち歩き
情報確認日:2026年10月8日
富士山を見る場所は、河口湖のほかにもあります。富士山の北の麓にある富士吉田と忍野は、湧き水の池、昔ながらの商店街、山の中腹の展望デッキと、見え方の違う場所が近くに集まっています。次の休日は、同じ山を三つの角度から眺める一日にしてみませんか。
今回ご紹介するのは、高速バスで富士山駅へ行き、ふじっ湖号で忍野八海へ寄ってから、吉田のうどんで昼をとり、本町通りを歩いて、新倉山浅間公園の忠霊塔まで上がる日帰りコースです。移動は電車とバスで、登山の装備は要りません。忍野八海(忍野村) ↗
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 忍野八海・新倉山浅間公園の見学時間と、有料になる場所の料金
- 吉田のうどんの特徴と、本町通りで気をつけたい撮影のマナー
- 高速バス・ふじっ湖号・富士急行線をつなぐ一日の時間割と、予算の目安
- 出かける前に確かめたいこと(階段・熊の目撃情報・帰りのバス)
※富士山が見えるかどうかは、その日の雲と天候によります。営業時間・料金・運行も変わります。お出かけ前に新倉山浅間公園・忠霊塔(富士吉田市観光ガイド) ↗と忍野八海の営業時間(忍野村) ↗の案内をご確認ください。
こんな気分の日に
このコースは、次のような過ごし方をしたい日に向いています。
- 同じ富士山を、水辺と街なかと高い場所から見比べてみたい
- 名物のうどんを昼にして、商店街を歩きたい
- 一日に二つ三つ、屋外の見どころを回りたい
日帰り旅の基本情報
出発地から歩く量まで、このコースの目安を表にまとめました。
| 項目 | このコースの目安 |
|---|---|
| 出発地 | 東京都心(バスタ新宿から高速バスを利用) |
| 交通手段 | 高速バス+ふじっ湖号+富士急行線 |
| 現地まで | バスタ新宿から高速バスで、河口湖駅まで約1時間45分、富士急ハイランドまで約1時間40分。富士山駅の到着時刻は予約ページで確かめます |
| 現地滞在(基本) | 10:00〜16:30の約6時間半 |
| 予算(基本) | 大人1人8,000〜9,600円程度を用意する想定(富士急行線の運賃は別) |
| 歩く量 | 全体で約6kmの見込み。新倉山では398段の階段を上ります |
滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。バスの待ち時間、昼食の店、階段を上る速さで変わります。
富士吉田・忍野で楽しみたい、3つのこと
水辺、まち、山の中腹の順に、楽しみ方をご紹介します。
1. 忍野八海で、富士山の湧き水の池をめぐる

忍野八海は、富士山の伏流水に水源をもつ湧水池で、天然記念物に指定され、世界遺産の富士山の構成資産にもなっています。八つの池は、出口池(一番)、お釜池(二番)、底抜池(三番)、銚子池(四番)、湧池(五番)、濁池(六番)、鏡池(七番)、菖蒲池(八番)です。富士信仰の古い霊場や修行の場だった歴史があります。忍野八海(忍野村) ↗
見学は自然の景観のため24時間自由で、ほとんどの池は無料です。例外は底抜池で、榛の木林資料館の敷地にあるため、資料館の開館時間の9時から17時までに限り、入場料が要ります。大人(中学生以上)300円、子供(小学生以下)150円、幼児(1歳以上〜幼稚園児)100円です。忍野八海の営業時間・入場料(忍野村) ↗
底抜池だけは、17時までに入る必要があります。八つの池を全部まわるか、数か所に絞るかは、時間の余裕で決めてください。この記事の時間割では、11時から12時半までを充てていて、ふじっ湖号の往復の時間も含みます。
2. 吉田のうどんで昼をとり、本町通りを歩く

吉田のうどんは、富士吉田の名物です。公式の観光ガイドによると、麺は歯ごたえとコシが強いのが特徴で、つゆは醤油と味噌をブレンドしたものが一般的です。具は茹でキャベツと、醤油・砂糖・酒・みりんで甘辛く煮た馬肉が定番とされています。薬味の「すりだね」(ごま・山椒・唐辛子など)は、最初から入れずに、食べながら足していくのがすすめられています。吉田のうどん特集(富士吉田市観光ガイド) ↗
製麺店の掲載情報には「日曜定休」とする店が複数あります。日曜日に行く日は、店の営業日を先に調べておくほうが安心です。ここで触れた飲食は編集上の候補で、訪問した体験の紹介ではありません。店は、当日の営業を公式の案内や店の表示でお確かめください。
昼のあとは、下吉田の本町通り(通称「富士みち」)を歩きます。公式の観光ガイドは、富士山へ続く昭和レトロな商店街と紹介しています。味わいのある看板や提灯、電線が交わる風景の向こうに、富士山がそびえます。撮影には注意が呼びかけられていて、車道に出ての撮影は危険なのでやめること、商店街と住宅地なので静かに撮ることが求められています。2024年3月30日には、本町通りに下吉田観光案内所が開いています。富士みち(本町通り)(富士吉田市観光ガイド) ↗
3. 新倉山浅間公園で、忠霊塔と富士山を望む

新倉山浅間公園は、新倉山の麓から中腹にかけて広がる公園です。展望デッキまでは398段の階段があり、上ると、富士吉田の街並みと富士山が見渡せます。忠霊塔は、富士吉田市の戦没者を慰霊する五重塔で、塔のそばでは静かに過ごすのが作法です。新倉山浅間公園・忠霊塔(富士吉田市観光ガイド) ↗
公園は24時間開いています。下吉田駅から忠霊塔までは、歩いて約25分と案内されています。有料なのは駐車場で、公園の入園料は公式の案内に載っていません。
混雑するのは、桜の3月下旬から5月上旬と、紅葉の10月下旬から12月上旬です。混む時期は、階段の上り下りに時間がかかることも見込んでおきましょう。この記事の時間割では、下吉田駅からの往復と階段、見晴らしを含めて約2時間を見ています。新倉山浅間公園(富士吉田市) ↗
一日の過ごし方
水辺で朝を始め、昼のあとに街を歩いて、日のあるうちに山へ上がる組み立てです。
以下の時刻は旅の組み立て例で、バスや電車の発車時刻ではありません。
- 10:00富士山駅
- ふじっ湖号11:00忍野八海
- ふじっ湖号12:30吉田のうどん
- 富士急行線13:40本町通り
- 徒歩14:30新倉山浅間公園
- 徒歩16:30下吉田駅
| 時刻の目安 | 過ごし方 |
|---|---|
| 10:00 | 富士山駅に着く。ふじっ湖号の乗り場と、帰りの高速バスを確かめる |
| 11:00 | ふじっ湖号で忍野八海へ。湧池など、いくつかの池を歩く |
| 12:30 | ふじっ湖号で富士山駅へ戻り、吉田のうどんで昼をとる |
| 13:40 | 富士急行線で下吉田駅へ行き、本町通りを歩く |
| 14:30 | 下吉田駅から歩いて新倉山浅間公園へ。398段を上がり、忠霊塔と富士山を眺める |
| 16:30 | 下吉田駅へ戻り、予約した高速バスで帰路へ |
秋から冬は、日の入りが早くなります。階段を下りるのは明るいうちにして、新倉山を最後に置く日は、時間が押したら忍野を短くするのが無理のない組み直しです。雨の日は、屋外が多い一日なので、うどんと商店街の時間を厚くして、新倉山は天気を見て決めましょう。
アクセスと予算
バスタ新宿から富士山方面へは、新宿〜富士五湖線の高速バスが走っています。大人2,200円〜で、インターネット予約のWEB決済なら、新宿〜河口湖駅は2,000円に割引されます。富士山駅や下吉田に停まる便があり、停車するバス停と時刻は、予約ページで便ごとに確かめます。新宿駅〜富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅・山中湖方面(富士急バス) ↗
電車で行く場合は、新宿駅からJR中央線で大月駅まで約90分、大月駅から富士急行線で富士山駅まで約50分です。忍野八海へのアクセス(忍野村) ↗ 区間ごとの金額は富士急行線の運賃表 ↗でご確認ください。
現地の足は、河口湖駅を起点に富士吉田・忍野・山中湖を回る周遊バスのふじっ湖号です。毎日1日11便で、河口湖駅の始発は6:50、最終は17:15です。忍野八海と富士山駅に停まります。運賃は区間制で大人100円から、1Day Passは大人1,800円・小人900円、2Day Passは大人2,200円・小人1,100円で、富士山駅の窓口(8:50〜17:00)でも買えます。ふじっ湖号(富士急バス) ↗
車で行く場合、新倉山浅間公園へは中央自動車道の河口湖ICから約15分です。市営駐車場は、P1とP4が6時間1,500円、P2とP3が6時間1,000円。桜と紅葉の時期は規制があり、公園の周りは駐車禁止です。新倉山浅間公園(富士吉田市) ↗ 忍野や商店街には酒類を出す店もあるので、運転する人は飲まない前提で店を選びましょう。
| 費目 | 大人1人の想定 |
|---|---|
| 高速バスの往復として確保 | 4,400円 |
| ふじっ湖号の1Day Pass(確認済みの料金) | 1,800円 |
| 底抜池の入場料(入る場合・確認済みの料金) | 300円 |
| 昼食(吉田のうどん) | 1,000〜1,600円 |
| 喫茶・おみやげ | 500〜1,900円 |
| 計画上の合計 | 8,000〜9,600円 |
高速バスの4,400円は片道2,200円の往復ぶんを置いた枠で、WEB決済で予約すれば下がります。昼食とおみやげは編集上の目安です。富士急行線の運賃は、上の合計に含んでいません。実際の金額は、乗る前にご確認ください。
動画で、富士吉田の景色を見てみる
富士吉田市公式チャンネル「広報ふじよしだ」から、「富士吉田市観光PR動画~ここにはいつも富士がある~」を紹介します。3分ほどの動画で、2019年1月に公開されたものです。
ひとつ断っておきます。この動画は市の観光を紹介するもので、この記事の順路を案内するものではありません。映る場所がこの記事の3か所と重なるかどうかは、確かめていません。運行や営業の情報は、公式の案内でご確認ください。
出典:【富士吉田市公式】広報ふじよしだ
YouTubeで動画を見る ↗ / 富士吉田市観光ガイド ↗
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出かける前に確認したいこと
階段、野生動物、帰りのバスは、街歩きの感覚では見落としやすいところです。出発前に次の点を確かめておきましょう。
階段は398段、上りも下りも歩きやすい靴で。 新倉山浅間公園の展望デッキまでは398段の階段です。下吉田駅から公園まで歩いて約25分と案内されているので、往復と階段を合わせると、足にはそれなりの負荷がかかります。雨のあとは石段が濡れるので、滑りにくい靴を選んでください。新倉山浅間公園・忠霊塔(富士吉田市観光ガイド) ↗
熊の目撃情報があり、早朝と夕方は注意。 富士吉田市の案内には、新倉山浅間公園で熊の目撃情報があり、早朝や夕方に訪れるときは注意するよう書かれています。時間割は、日のあるうちに公園を出る組み立てにしてありますが、最新の情報は市の案内でご確認ください。バスやマイクロバスの公園への乗り入れは禁止されていて、バスでの来園は下吉田駅前で乗り降りするよう案内されています。新倉山浅間公園(富士吉田市) ↗
帰りのバスは、余裕を持って。 新宿への高速バスは座席指定制で、予約が要ります。行楽期は道路が混んで到着が遅れることもあるので、帰宅後に動かせない予定は入れないほうが安全です。予約は乗車日の1か月前の同日から、始発の出発の30分前まで受け付けています。新宿駅〜富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅・山中湖方面(富士急バス) ↗
近い景色を探すなら、河口湖の日帰りガイド →もあります。こちらは湖の北岸を歩く一日で、本記事の行先とは違う側から富士山を眺めます。ページの下には、山梨県内の行先と、同じように自然を目当てにした行先も並べてあります。
同じ山を、水辺と街と山の中腹から。次の休日は、北の麓へ。
