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富士吉田・忍野日帰りガイド|忍野八海の湧き水から、本町通りと新倉山の富士山まで

雪をかぶった富士山の手前に、街灯と「ほんちょう」の看板が並ぶ本町通り
富士山と、本町通りの街灯と看板(2023年3月撮影)。:Vitor Coelho Nisida / パブリックドメイン(Flickrのパブリックドメイン・マーク)(縦長の元画像の上部をトリミングし、長辺1600pxに縮小)

山梨県・富士吉田市・忍野村/自然・まち歩き
情報確認日:2026年10月8日

富士山を見る場所は、河口湖のほかにもあります。富士山の北の麓にある富士吉田と忍野は、湧き水の池、昔ながらの商店街、山の中腹の展望デッキと、見え方の違う場所が近くに集まっています。次の休日は、同じ山を三つの角度から眺める一日にしてみませんか。

今回ご紹介するのは、高速バスで富士山駅へ行き、ふじっ湖号で忍野八海へ寄ってから、吉田のうどんで昼をとり、本町通りを歩いて、新倉山浅間公園の忠霊塔まで上がる日帰りコースです。移動は電車とバスで、登山の装備は要りません。忍野八海(忍野村) ↗

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 忍野八海・新倉山浅間公園の見学時間と、有料になる場所の料金
  • 吉田のうどんの特徴と、本町通りで気をつけたい撮影のマナー
  • 高速バス・ふじっ湖号・富士急行線をつなぐ一日の時間割と、予算の目安
  • 出かける前に確かめたいこと(階段・熊の目撃情報・帰りのバス)

※富士山が見えるかどうかは、その日の雲と天候によります。営業時間・料金・運行も変わります。お出かけ前に新倉山浅間公園・忠霊塔(富士吉田市観光ガイド) ↗と忍野八海の営業時間(忍野村) ↗の案内をご確認ください。

こんな気分の日に

このコースは、次のような過ごし方をしたい日に向いています。

  • 同じ富士山を、水辺と街なかと高い場所から見比べてみたい
  • 名物のうどんを昼にして、商店街を歩きたい
  • 一日に二つ三つ、屋外の見どころを回りたい

日帰り旅の基本情報

出発地から歩く量まで、このコースの目安を表にまとめました。

項目このコースの目安
出発地東京都心(バスタ新宿から高速バスを利用)
交通手段高速バス+ふじっ湖号+富士急行線
現地までバスタ新宿から高速バスで、河口湖駅まで約1時間45分、富士急ハイランドまで約1時間40分。富士山駅の到着時刻は予約ページで確かめます
現地滞在(基本)10:00〜16:30の約6時間半
予算(基本)大人1人8,000〜9,600円程度を用意する想定(富士急行線の運賃は別)
歩く量全体で約6kmの見込み。新倉山では398段の階段を上ります

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。バスの待ち時間、昼食の店、階段を上る速さで変わります。

富士吉田・忍野で楽しみたい、3つのこと

水辺、まち、山の中腹の順に、楽しみ方をご紹介します。

1. 忍野八海で、富士山の湧き水の池をめぐる

透きとおった湧き水の池と、その向こうの茅葺きの建物を歩く観光客
忍野八海の湧池(2023年10月撮影)。写真:663highland / CC BY-SA 4.0 · 2023年10月撮影(長辺1600pxに縮小)

忍野八海は、富士山の伏流水に水源をもつ湧水池で、天然記念物に指定され、世界遺産の富士山の構成資産にもなっています。八つの池は、出口池(一番)、お釜池(二番)、底抜池(三番)、銚子池(四番)、湧池(五番)、濁池(六番)、鏡池(七番)、菖蒲池(八番)です。富士信仰の古い霊場や修行の場だった歴史があります。忍野八海(忍野村) ↗

見学は自然の景観のため24時間自由で、ほとんどの池は無料です。例外は底抜池で、榛の木林資料館の敷地にあるため、資料館の開館時間の9時から17時までに限り、入場料が要ります。大人(中学生以上)300円、子供(小学生以下)150円、幼児(1歳以上〜幼稚園児)100円です。忍野八海の営業時間・入場料(忍野村) ↗

底抜池だけは、17時までに入る必要があります。八つの池を全部まわるか、数か所に絞るかは、時間の余裕で決めてください。この記事の時間割では、11時から12時半までを充てていて、ふじっ湖号の往復の時間も含みます。

2. 吉田のうどんで昼をとり、本町通りを歩く

茹でキャベツと甘辛い馬肉をのせた吉田のうどん
吉田のうどん。茹でキャベツと馬肉をのせた肉うどん(2022年7月撮影、富士吉田市内の店)。写真:Ocdp / CC0(パブリックドメイン提供) · 2022年7月撮影(長辺1600pxに縮小)

吉田のうどんは、富士吉田の名物です。公式の観光ガイドによると、麺は歯ごたえとコシが強いのが特徴で、つゆは醤油と味噌をブレンドしたものが一般的です。具は茹でキャベツと、醤油・砂糖・酒・みりんで甘辛く煮た馬肉が定番とされています。薬味の「すりだね」(ごま・山椒・唐辛子など)は、最初から入れずに、食べながら足していくのがすすめられています。吉田のうどん特集(富士吉田市観光ガイド) ↗

製麺店の掲載情報には「日曜定休」とする店が複数あります。日曜日に行く日は、店の営業日を先に調べておくほうが安心です。ここで触れた飲食は編集上の候補で、訪問した体験の紹介ではありません。店は、当日の営業を公式の案内や店の表示でお確かめください。

昼のあとは、下吉田の本町通り(通称「富士みち」)を歩きます。公式の観光ガイドは、富士山へ続く昭和レトロな商店街と紹介しています。味わいのある看板や提灯、電線が交わる風景の向こうに、富士山がそびえます。撮影には注意が呼びかけられていて、車道に出ての撮影は危険なのでやめること、商店街と住宅地なので静かに撮ることが求められています。2024年3月30日には、本町通りに下吉田観光案内所が開いています。富士みち(本町通り)(富士吉田市観光ガイド) ↗

3. 新倉山浅間公園で、忠霊塔と富士山を望む

紅葉の木々の向こうに富士山と富士吉田の街並みが広がり、右に朱色の五重塔が立つ
忠霊塔と富士山(2024年10月撮影)。写真:Supanut Arunoprayote / CC BY 4.0 · 2024年10月撮影(長辺1600pxに縮小)

新倉山浅間公園は、新倉山の麓から中腹にかけて広がる公園です。展望デッキまでは398段の階段があり、上ると、富士吉田の街並みと富士山が見渡せます。忠霊塔は、富士吉田市の戦没者を慰霊する五重塔で、塔のそばでは静かに過ごすのが作法です。新倉山浅間公園・忠霊塔(富士吉田市観光ガイド) ↗

公園は24時間開いています。下吉田駅から忠霊塔までは、歩いて約25分と案内されています。有料なのは駐車場で、公園の入園料は公式の案内に載っていません。

混雑するのは、桜の3月下旬から5月上旬と、紅葉の10月下旬から12月上旬です。混む時期は、階段の上り下りに時間がかかることも見込んでおきましょう。この記事の時間割では、下吉田駅からの往復と階段、見晴らしを含めて約2時間を見ています。新倉山浅間公園(富士吉田市) ↗

一日の過ごし方

水辺で朝を始め、昼のあとに街を歩いて、日のあるうちに山へ上がる組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、バスや電車の発車時刻ではありません。

一日のルート
  1. 10:00富士山駅
  2. ふじっ湖号11:00忍野八海
  3. ふじっ湖号12:30吉田のうどん
  4. 富士急行線13:40本町通り
  5. 徒歩14:30新倉山浅間公園
  6. 徒歩16:30下吉田駅
時刻の目安過ごし方
10:00富士山駅に着く。ふじっ湖号の乗り場と、帰りの高速バスを確かめる
11:00ふじっ湖号で忍野八海へ。湧池など、いくつかの池を歩く
12:30ふじっ湖号で富士山駅へ戻り、吉田のうどんで昼をとる
13:40富士急行線で下吉田駅へ行き、本町通りを歩く
14:30下吉田駅から歩いて新倉山浅間公園へ。398段を上がり、忠霊塔と富士山を眺める
16:30下吉田駅へ戻り、予約した高速バスで帰路へ

秋から冬は、日の入りが早くなります。階段を下りるのは明るいうちにして、新倉山を最後に置く日は、時間が押したら忍野を短くするのが無理のない組み直しです。雨の日は、屋外が多い一日なので、うどんと商店街の時間を厚くして、新倉山は天気を見て決めましょう。

アクセスと予算

バスタ新宿から富士山方面へは、新宿〜富士五湖線の高速バスが走っています。大人2,200円〜で、インターネット予約のWEB決済なら、新宿〜河口湖駅は2,000円に割引されます。富士山駅や下吉田に停まる便があり、停車するバス停と時刻は、予約ページで便ごとに確かめます。新宿駅〜富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅・山中湖方面(富士急バス) ↗

電車で行く場合は、新宿駅からJR中央線で大月駅まで約90分、大月駅から富士急行線で富士山駅まで約50分です。忍野八海へのアクセス(忍野村) ↗ 区間ごとの金額は富士急行線の運賃表 ↗でご確認ください。

現地の足は、河口湖駅を起点に富士吉田・忍野・山中湖を回る周遊バスのふじっ湖号です。毎日1日11便で、河口湖駅の始発は6:50、最終は17:15です。忍野八海と富士山駅に停まります。運賃は区間制で大人100円から、1Day Passは大人1,800円・小人900円、2Day Passは大人2,200円・小人1,100円で、富士山駅の窓口(8:50〜17:00)でも買えます。ふじっ湖号(富士急バス) ↗

車で行く場合、新倉山浅間公園へは中央自動車道の河口湖ICから約15分です。市営駐車場は、P1とP4が6時間1,500円、P2とP3が6時間1,000円。桜と紅葉の時期は規制があり、公園の周りは駐車禁止です。新倉山浅間公園(富士吉田市) ↗ 忍野や商店街には酒類を出す店もあるので、運転する人は飲まない前提で店を選びましょう。

費目大人1人の想定
高速バスの往復として確保4,400円
ふじっ湖号の1Day Pass(確認済みの料金)1,800円
底抜池の入場料(入る場合・確認済みの料金)300円
昼食(吉田のうどん)1,000〜1,600円
喫茶・おみやげ500〜1,900円
計画上の合計8,000〜9,600円

高速バスの4,400円は片道2,200円の往復ぶんを置いた枠で、WEB決済で予約すれば下がります。昼食とおみやげは編集上の目安です。富士急行線の運賃は、上の合計に含んでいません。実際の金額は、乗る前にご確認ください。

動画で、富士吉田の景色を見てみる

富士吉田市公式チャンネル「広報ふじよしだ」から、「富士吉田市観光PR動画~ここにはいつも富士がある~」を紹介します。3分ほどの動画で、2019年1月に公開されたものです。

ひとつ断っておきます。この動画は市の観光を紹介するもので、この記事の順路を案内するものではありません。映る場所がこの記事の3か所と重なるかどうかは、確かめていません。運行や営業の情報は、公式の案内でご確認ください。

出典:【富士吉田市公式】広報ふじよしだ
YouTubeで動画を見る ↗ / 富士吉田市観光ガイド ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

階段、野生動物、帰りのバスは、街歩きの感覚では見落としやすいところです。出発前に次の点を確かめておきましょう。

階段は398段、上りも下りも歩きやすい靴で。 新倉山浅間公園の展望デッキまでは398段の階段です。下吉田駅から公園まで歩いて約25分と案内されているので、往復と階段を合わせると、足にはそれなりの負荷がかかります。雨のあとは石段が濡れるので、滑りにくい靴を選んでください。新倉山浅間公園・忠霊塔(富士吉田市観光ガイド) ↗

熊の目撃情報があり、早朝と夕方は注意。 富士吉田市の案内には、新倉山浅間公園で熊の目撃情報があり、早朝や夕方に訪れるときは注意するよう書かれています。時間割は、日のあるうちに公園を出る組み立てにしてありますが、最新の情報は市の案内でご確認ください。バスやマイクロバスの公園への乗り入れは禁止されていて、バスでの来園は下吉田駅前で乗り降りするよう案内されています。新倉山浅間公園(富士吉田市) ↗

帰りのバスは、余裕を持って。 新宿への高速バスは座席指定制で、予約が要ります。行楽期は道路が混んで到着が遅れることもあるので、帰宅後に動かせない予定は入れないほうが安全です。予約は乗車日の1か月前の同日から、始発の出発の30分前まで受け付けています。新宿駅〜富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅・山中湖方面(富士急バス) ↗

近い景色を探すなら、河口湖の日帰りガイド →もあります。こちらは湖の北岸を歩く一日で、本記事の行先とは違う側から富士山を眺めます。ページの下には、山梨県内の行先と、同じように自然を目当てにした行先も並べてあります。

同じ山を、水辺と街と山の中腹から。次の休日は、北の麓へ。

次の休日の、もうひとつの候補。

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