埼玉県・飯能市/川辺・街歩き・寺
情報確認日:2026年10月2日
池袋から西武池袋線に乗ると、飯能駅まで一般の電車で約47分、特急ラビューなら最速39分で着きます。飯能は西武池袋線の終着駅で、特急から各駅停車まで一通りの電車が停まります。飯能(西武鉄道) ↗
飯能市によると、市街地は都心から40キロメートルの距離にあります。駅から歩いて行ける範囲に入間川の河原があり、その先に木立に包まれた寺があります。山も近いのですが、この記事では登りません。飯能市の紹介・アクセスについて(飯能市) ↗
今回ご紹介するのは、飯能駅から市街地を抜けて飯能河原で川を眺め、午後は能仁寺と博物館を歩く日帰りコースです。バーベキューの道具も登山の装備も持たずに、手ぶらで歩いて帰る組み立てにしています。
※営業時間・料金・運行は変わることがあります。お出かけ前に奥むさし飯能観光協会 ↗と各施設の公式サイトでご確認ください。
こんな気分の日に
- 一時間ほどの電車で、水と緑のある場所まで出たい
- 山に登らずに、川と木立のそばで時間を過ごしたい
- 荷物を増やさず、手ぶらで歩いて帰ってきたい
日帰り旅の基本情報
| 項目 | このコースの目安 |
|---|---|
| 出発地 | 東京都心(池袋から西武池袋線) |
| 交通手段 | 電車+徒歩 |
| 現地まで | 池袋駅から飯能駅へ。飯能は西武池袋線の終着駅 |
| 現地滞在(基本) | 10:00〜15:30の約5時間半 |
| 予算(基本) | 大人1人2,600〜9,200円程度を用意する想定 |
| 歩く量 | 市街地と河原と寺で約4〜5kmの見込み。河原へ下りる段差がある |
滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。河原でどれだけ過ごすか、特急を使うかどうかで変わります。
飯能で楽しみたい、3つのこと
1. 飯能河原で、入間川を眺める

市街地から坂を下りると、入間川の河原に出ます。川幅のわりに水の流れは細く、広い河原の石の上まで下りられます。下流側には割岩橋という赤いアーチの橋が架かっていて、その先に山が重なって見えます。
ただし、ここは遊泳場でも公園でもありません。飯能市は、飯能河原について「自然景勝地であるとともに、市民の居住・生活エリアです」と書いたうえで、雨が降っていなくても上流で強い雨が降ると急激に増水する場合があること、過去に中州に人が取り残されて消防や警察が出動したことがあることを案内しています。火気使用有料事業の実施日以外は、注意を呼びかける人がおらず、避難の判断は自分でするしかないとも書かれています。飯能河原の利用について(飯能市) ↗
この記事は、河原で火を使わず、水にも入らない前提で組んでいます。石の上に座って流れを眺め、天気が怪しくなったら上の道へ戻る。それくらいの距離の取り方が、この一日には合っています。
2. 能仁寺の木立のなかを歩く

河原から市街地を抜けて南西へ歩くと、山のふもとに能仁寺があります。参道は生垣と木立にはさまれていて、通りの音がだんだん遠くなります。
奥むさし飯能観光協会によると、庭園は9:00〜17:00(冬期は〜16:00)で、定休日はありません。本堂の北側には庭園があり、昭和48年に市の指定文化財になった名園で、桃山時代(1573〜1615)の造園と推定されています。公式の案内に庭園の拝観料の記載を見つけられなかったので、この記事では金額を書いていません。現地の受付の案内に従ってください。寺社(奥むさし飯能観光協会) ↗
この寺は、幕末の飯能戦争の舞台でもあります。奥むさし飯能観光協会によると、慶応4年5月に能仁寺が戦いの本陣となり、宝物や古文書の多くが失われました。いま建っている本堂はその後のものです。
寺の裏手からは天覧山へ登る道が続いていますが、この記事のコースでは登りません。山に入るなら、靴と時間と日没を別に考える必要があります。
3. 博物館と店蔵で、町の成り立ちを知る

能仁寺の近くに、飯能市立博物館があります。飯能市によると、観覧料は無料です。令和8年4月1日から令和9年3月31日までの試行として、開館時間は午前9時30分から午後4時30分までになっています。休館日は月曜日(祝・休日を除く)、祝・休日の翌日、1月を除く毎月第4金曜日、年末年始(12月28日〜1月4日)です。利用案内(飯能市立博物館) ↗
市街地には、店蔵絹甚という建物も残っています。飯能市によると、明治30年代後半に建てられた、絹関連の買継商を営んだ店舗兼住宅で、ほとんど改変を受けておらず建築当初の様子をよく残しています。市の指定文化財で、一般公開は毎週金曜日から日曜日までの週3日、午前10時から午後4時まで、入館は無料です。店蔵絹甚 一般公開のお知らせ(飯能市) ↗
川と山だけを見て帰ってもいい一日ですが、この2か所に寄ると、なぜこの町に材木と絹の商いが集まったのかが見えてきます。どちらも無料なので、雨が降ったときの逃げ場にもなります。
一日の過ごし方
午前を市街地と河原、午後を寺と博物館にあてる組み立てです。
以下の時刻は旅の組み立て例で、電車の発車時刻ではありません。
| 時刻の目安 | 過ごし方 |
|---|---|
| 10:00 | 飯能駅から商店街を歩く |
| 11:00 | 飯能河原で川を眺める |
| 12:00 | 市街地で昼食 |
| 13:30 | 能仁寺の境内へ |
| 14:30 | 駅へ向かいながらカフェ休憩 |
| 15:30 | 飯能駅から帰路へ |
雨の日は河原に下りず、博物館と店蔵絹甚、市街地の食事を中心に組み替えてください。夏は河原に日陰が少ないので、長く滞在せず、水分を持って歩いてください。
アクセスと予算
西武鉄道によると、池袋駅から飯能駅までは一般の電車で約47分、特急ラビューなら最速39分です。飯能市は、池袋駅から約42分(特急電車)、JR八高線の八王子駅から約34分、JR埼京線の大宮駅から約50分(川越経由)と案内しています。駅から先は、このコースではすべて徒歩です。
| 費目 | 大人1人の想定 |
|---|---|
| 電車の往復として確保 | 1,100〜3,000円 |
| 昼食 | 1,000〜2,500円 |
| 喫茶店での休憩 | 500〜1,200円 |
| 拝観・入館のための現金 | 0〜1,000円 |
| おみやげ | 0〜1,500円 |
| 計画上の合計 | 2,600〜9,200円 |
電車の枠は、出発駅と特急の利用を決めない想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額は西武鉄道 ↗の運賃案内でご確認ください。飯能市立博物館と店蔵絹甚はどちらも無料なので、現金の枠は主に能仁寺の庭園のためのものです。金額が公表されていないぶん、小銭を少し多めに持っていくと安心です。
車で行く場合は、飯能河原に乗り入れないでください。飯能市は、河原への自動車・バイクの乗り入れと、近隣の迷惑になる駐停車や路上での荷物の積み下ろしを控えるよう求めています。市街地には酒類を出す飲食店もあるので、運転する人が飲まない前提で店を選んでください。なお、ここまで書いてきた時間割は、駅から歩いて回ることを想定したものです。
動画で、飯能戦争のことを聞く
奥むさし飯能観光協会の公式YouTubeチャンネルが公開している「渋沢平九郎と飯能戦争」を紹介します。飯能市立博物館の館長と、飯能市原市場育ちの俳優による12分ほどの対談です。
街の景色を映した映像ではなく、能仁寺が本陣になった飯能戦争という一つの出来事について話す動画です。この日の順路を案内するものではありません。開館時間や料金は、この記事の本文と公式サイトでご確認ください。
出典:一般社団法人奥むさし飯能観光協会(YouTube)
YouTubeで動画を見る ↗ / 奥むさし飯能観光協会 ↗
※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。
出かける前に確認したいこと
川は、急に増水する。 これがこのコースでいちばん大事な注意点です。飯能市は、飯能河原付近では雨が降っていなくても上流で強い雨が降ると急激に増水する場合があり、過去に中州に人が取り残されて消防や警察が出動したことがあると案内しています。火気使用有料事業の実施日以外は現地に注意を呼びかける人がおらず、避難は自分の判断になります。市は、雨天時や天気が急変する可能性がある場合は利用を控えるよう求めています。中州には渡らないでください。 上流の天気は出発前に見ておいてください。飯能河原の利用について(飯能市) ↗
河原には、守るべきルールがある。 飯能市は、石の上や直火で火を燃やさないこと(コンロなどを使うこと)、火気を使う場合は指定された区域内で行うこと、ごみを河川に捨てたり燃やしたり埋めたりしないこと、調理器具を河川で洗わないこと、夜間(日没以降)は立ち入らないこと、自動車・バイクを乗り入れないことを挙げています。火気使用の有料事業は一般社団法人奥むさし飯能観光協会と株式会社メッツァが管理していて、実施日はそれぞれのホームページで案内されています。飯能河原(飯能市) ↗
曜日と時間で、開いていないものがある。 飯能市立博物館は月曜日(祝・休日を除く)と祝・休日の翌日、1月を除く毎月第4金曜日が休館です。店蔵絹甚の一般公開は金曜日から日曜日までの週3日だけです。能仁寺の庭園は9:00〜17:00(冬期は〜16:00)で、冬は1時間早く閉まります。屋内で過ごす場所を当て込むなら、行く曜日を先に確かめてください。利用案内(飯能市立博物館) ↗
同じ埼玉県で川辺を過ごす一日にしたいなら、長瀞の日帰りガイド ↗もあります。あちらは荒川の岩畳と舟が中心で、飯能は河原と寺が中心です。街を歩いて古い建物を見る組み立てでは、川越の日帰りガイド ↗とも重なります。
川のそばで座って、木立の寺まで歩く。次の休日は、飯能へ。
