東京都・調布市/寺社・そば・植物園
情報確認日:2026年9月24日
新宿から京王線で調布へ出て、そこからバスで15分ほど。終点で降りると、茅葺きの山門と、そばの幟が並ぶ参道があります。都内にいながら、湧き水の音と雑木林に囲まれる場所です。
今回ご紹介するのは、深大寺に参拝し、門前でそばの昼食をとり、午後は隣の神代植物公園で花を見る日帰りコースです。移動はバスと徒歩だけで、遠くへ足を延ばさずに一日を過ごします。深大寺の公式サイトによれば、周辺には調布・つつじヶ丘・吉祥寺・三鷹の4駅からバスが出ています。アクセス(深大寺) ↗
※参拝時間・開園時間・料金は変わることがあります。お出かけ前に深大寺の公式サイト ↗と神代植物公園(東京都公園協会) ↗でご確認ください。
こんな気分の日に
- 遠出はせずに、古いお寺と緑の中を歩きたい
- 昼はそばと決めて、ゆっくり食べたい
- 季節の花が咲いているところを見に行きたい
日帰り旅の基本情報
| 項目 | このコースの目安 |
|---|---|
| 出発地 | 東京都心(京王線で調布駅へ、バスに乗り換え) |
| 交通手段 | 電車+路線バス+徒歩 |
| 現地まで | 調布駅から深大寺行きのバスで終点へ |
| 現地滞在(基本) | 10:00〜16:00の約6時間 |
| 予算(基本) | 大人1人3,200〜6,100円程度を用意する想定 |
| 歩く量 | 全体で約4kmの見込み。境内に石段と坂があり、植物公園の園路は広い |
滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。植物公園で歩く範囲や、甘味を何軒回るかで変わります。
深大寺で楽しみたい、3つのこと
1. 深大寺に参拝し、国宝の白鳳仏に会う

深大寺は奈良時代の733年(天平5年)の創建で、都内では浅草寺に次ぐ歴史を持つ天台宗の寺院です。参道から一段高いところに立つ山門は、1865年(慶応元年)の火災を免れた、境内で最も古い建物です。屋根は茅葺きで、市の有形文化財に指定されています。深大寺の見どころ(調布市観光協会) ↗
境内には本堂、元三大師堂、釈迦堂など6つのお堂があります。深沙堂の背後には泉があり、この地の水源で、深大寺の始まりにも関わる場所とされています。境内のご案内(深大寺) ↗
参拝のもうひとつの目当てが、釈迦堂に安置された国宝の釈迦如来像です。飛鳥時代後期(白鳳期)を代表する仏像で、東日本最古にして都内寺院で唯一の国宝仏とされています。像高は83.9cm。明治42年に元三大師堂の須弥壇の下から再発見されるまで、長く忘れられていたという経緯があります。釈迦堂の開堂時間は9:30から16:00まで。現在は、建立を計画している「白鳳院」が完成するまで、自由にお参りできるとされています。国宝白鳳仏(深大寺) ↗
境内は6:00に開門し、17:00頃に閉門します。元三大師堂では毎日護摩祈願が行われているので、堂内の読経や参拝の妨げにならないよう、静かに見て回りたいところです。深大寺 ↗
2. 門前で、深大寺そばの昼食

参拝のあとは参道へ。深大寺そば組合によると、深大寺そばには400年余りの歴史があり、今では20軒以上のそば店が門前に並んでいます。周辺の土地が黒ぼく土と呼ばれるそば栽培に向いた土壌で、湧き水をそばのさらし水に使えたことが、そば処になった理由のひとつとされています。深大寺そばの歴史(深大寺そば組合) ↗
そばまんじゅうなど、そば粉を使った甘味を出す店もあります。どの店に入るかは、この記事では決めていません。店名を挙げるのは避け、編集上の候補として「門前のそば店で昼食」とだけしています。天気の良い休日は昼どきに混み合うので、少し早めに店に入るか、13時を過ぎてからにすると落ち着いて食べられます。
そば組合は、散策する人に向けて次のような注意を出しています。深大寺の近くにはコンビニやATMがなく、いちばん近いところでも山門から徒歩15分から20分ほど。深大寺はお正月やイベントの時期を除いて通常17時に閉門し、それに合わせて閉まる店が多いとのこと。現金を持って出かけ、店の時間は夕方まで残っていない前提で組み立てておくと安心です。深大寺そば組合 ↗
3. 神代植物公園で、季節の花を探す

午後は神代植物公園へ。深大寺から徒歩2分ほどの距離です。もとは東京の街路樹などを育てる苗圃で、昭和36年に都内唯一の植物公園として開園しました。現在は約4,800種類、10万本・株の植物が植えられていて、園内は植物の種類ごとに30ブロックに分かれています。神代植物公園(東京都公園協会) ↗
見どころのひとつがばら園です。約400種類5,200本のバラがあり、花期は年2回。春は5月中旬ごろが盛りで、秋は10月中旬からです。秋の花は小ぶりですが、色がはっきりしているとされています。2026年は「秋のバラフェスタ」が10月6日から開かれます。平成28年にリニューアルした大温室には約1300種類の植物が集められていて、熱帯の花木やスイレン、ベゴニアを雨の日でも見られます。
広い園内を一周しようとすると、それだけで午後が終わります。正門近くの案内で当日の見ごろを確かめて、見たいエリアを二、三か所に絞るのが無理のない回り方です。深大寺の裏山にあたる雑木林は、クヌギやコナラが茂る武蔵野の林として残されています。
開園時間は午前9時30分から午後5時まで。本園の入園は午後4時までで、大温室と水生植物園の閉門は午後4時30分です。休園日は毎週月曜日(祝日・振替休日・都民の日にあたる場合は翌日)と、年末年始の12月29日から1月1日まで。入園料は一般500円、65歳以上250円、中学生200円(都内在住・在学の中学生は無料)、小学生以下は無料です。5月4日と10月1日は無料公開日になっています。
一日の過ごし方
午前に寺と門前、午後に植物公園と、場所を分けた組み立てです。
以下の時刻は旅の組み立て例で、バスの発車時刻ではありません。
| 時刻の目安 | 過ごし方 |
|---|---|
| 10:00 | 調布駅からバスで深大寺へ |
| 10:30 | 山門から本堂、釈迦堂へ。国宝の白鳳仏に参拝する |
| 11:30 | 門前のそば店で昼食。参道でそば粉の甘味も |
| 13:00 | 神代植物公園へ。ばら園や大温室など、見たい場所を絞って歩く |
| 15:00 | 公園を出て、深大寺のバス停へ |
| 16:00 | 調布駅から帰路へ |
月曜日は植物公園が休園になるので、その日は午後を参道の甘味と境内の散策に回す形に組み替えられます。反対に雨の日は、植物公園を大温室中心にして、屋外を歩く時間を短くできます。
アクセスと予算
深大寺の公式サイトによると、京王線の調布駅へは新宿から特急・準特急で約15分。調布駅の11番乗り場から深大寺行きのバス(調34)に乗り、乗車時間は約15分。終点の「深大寺」で降りると、深大寺まで徒歩1分です。つつじヶ丘駅北口からも深大寺行きのバスがあり、JR中央線を使う日は吉祥寺駅・三鷹駅からのバスも選べます。乗車時間は渋滞がないときのもので、運行時間は路線ごとの時刻表で確かめるよう案内されています。アクセス(深大寺) ↗
植物公園は、調布駅から京王バス(11番乗り場)深大寺行きの「神代植物公園」、または小田急バス(12番乗り場)の「神代植物公園前」で降りることもできます。帰りは、植物公園の正門側と深大寺側のどちらから出たかで近いバス停が変わるので、園を出る前に確かめておくと迷いません。
車で行く場合、深大寺の境内の駐車場は法事と車両祈願の人のみが使え、それ以外は近くの有料駐車場を使うよう案内されています。国宝白鳳仏(深大寺) ↗ 神代植物公園の第一駐車場は普通車1時間まで300円、以後20分毎に100円で、入庫後12時間の最大料金は1200円です。行楽シーズンは大変混雑するため、公共交通機関の利用がすすめられています。
| 費目 | 大人1人の想定 |
|---|---|
| 電車とバスの往復として確保 | 1,000〜1,600円 |
| そばの昼食 | 1,200〜2,500円 |
| 神代植物公園の入園料(確認済みの料金) | 500円 |
| 甘味・おみやげ | 500〜1,500円 |
| 計画上の合計 | 3,200〜6,100円 |
電車とバスの枠は、出発駅と経路を決めない想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額は京王電鉄と各バス会社の運賃案内でご確認ください。65歳以上の人や中学生は入園料が変わります。
動画で、深大寺のまわりを歩いてみる
調布市の公式チャンネルが公開している「深大寺散策vlog〜友だちとすごす、写真に残したい一日〜」を紹介します。調布市の広報を手伝う大学生が、深大寺、深大寺そば、神代植物公園などを歩いた2分47秒ほどの映像です。
この記事と同じ場所を多く扱っていますが、映像には記事で取り上げていない体験施設やカフェも含まれていて、撮影は紅葉の時期です。この日の順路をそのまま案内する動画ではない点にご注意ください。公開は2025年です。
出典:調布市動画ライブラリーChofuCity(調布市公式チャンネル)
YouTubeで動画を見る ↗ / 調布市観光協会・深大寺散策マップ ↗
※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。
出かける前に確認したいこと
月曜日と、閉まる時刻。 神代植物公園は月曜休園で、祝日にあたる場合は翌日が休園になります。本園の入園は午後4時まで、大温室と水生植物園は午後4時30分に閉まります。深大寺の閉門は17:00頃で、門前の店もそれに合わせて閉まるところが多いので、おみやげは植物公園に入る前か、公園を早めに出て買うほうが確実です。帰りのバスは路線ごとに本数が違うので、乗る予定の系統の時刻表を出発前に見ておくと、夕方に慌てずに済みます。神代植物公園(東京都公園協会) ↗
坂と石段、夏の暑さ。 深大寺は参道から一段高いところに境内があり、山門の前後や、お堂の間に石段と坂があります。雨の日は石が滑りやすくなるので、歩きやすい靴で出かけてください。植物公園は日陰の少ないばら園や芝生広場を長く歩くことになります。公園を管理する東京都公園協会は熱中症予防への注意を呼びかけているので、夏は帽子と飲み物を用意し、園内の休憩所やベンチでこまめに休むほうが無理がありません。
現金と、混み合う日。 深大寺の近くにはコンビニやATMがありません。そば店や甘味の店で使う分の現金を持って出かけると安心です。天気の良い休日は参道もバスも混み合い、1月の初詣、3月3日・4日のだるま市、春と秋のバラフェスタの時期は特に人が増えます。落ち着いて歩きたい日は、平日の午前に着くように出るとゆとりがあります。深大寺そば組合 ↗
東京都内で、電車で行ける緑の一日としては、山を歩く高尾山の日帰りガイド ↗もあります。あちらは登りのある一日なので、坂の少ない日を選びたいときは深大寺のほうが軽く出かけられます。ページの下には、東京都内の行先と、同じように街歩きを目当てにした行先も並べてあります。
山門をくぐって、白鳳の仏に手を合わせ、そばを食べて、花を見る。次の休日は、深大寺へ。
