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ONE DAY IN ODAWARA

小田原日帰りガイド|正規登城ルートで天守閣へ上り、かまぼこ通りで城下町を歩く

門をひとつずつくぐって、本丸の天守閣へ。
最上階から海を眺めたら、午後はかまぼこ通りの商人町を歩く。

小田原城の天守閣。高い石垣の上に白壁の三重の天守が建ち、青空を背に冬の木立が並んでいる
本丸広場から見上げた小田原城天守閣。撮影当時の風景:Suicasmo / CC BY-SA 4.0(長辺1600pxに縮小)

神奈川県・小田原市/城めぐり・街歩き・おみやげ
情報確認日:2026年9月27日

小田原駅の東口を出て10分ほど歩くと、お堀の向こうに白い天守閣が見えてきます。小田原城は、戦国大名の小田原北条氏が関東支配の中心として広げた城で、江戸時代には東海道の要として城下町が栄えました。駅から城、城から海側の商人町まで、一日かけて歩いて回れる距離にまとまっています。

今回ご紹介するのは、お堀端通りから「正規登城ルート」で門をくぐって本丸へ上り、天守閣の展示と最上階の眺めを楽しんだあと、午後は海の方へ下って、かまぼこの本店が並ぶ通りを歩く日帰りコースです。電車で出かけて、あとは歩いて回る前提で組んでいます。交通アクセス(小田原城) ↗

※営業時間・料金は変わることがあります。お出かけ前に小田原城の公式サイト ↗と小田原市観光協会 ↗でご確認ください。

こんな気分の日に

  • 遠くまで行かずに、城と城下町をまとめて歩きたい
  • 門や石垣の意味を知りながら、城の中を順番にたどってみたい
  • 帰りに、その土地ならではのおみやげを選びたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(東京駅・新宿駅方面から)
交通手段電車+徒歩
現地までJR・新幹線・小田急線で小田原駅へ。駅から城址公園まで徒歩
現地滞在(基本)10:00〜15:30の約5時間半
予算(基本)大人1人6,700〜14,000円程度を用意する想定
歩く量駅→城址公園→かまぼこ通り→駅で約4kmの見込み。天守閣の中に階段あり

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。新幹線を使うか在来線にするか、おみやげをどれだけ買うかで大きく変わります。

小田原で楽しみたい、3つのこと

1. 正規登城ルートで、馬出門から銅門・常盤木門へ

小田原城の銅門。石垣と白い土塀に囲まれた枡形の奥に、瓦屋根の渡櫓門が建ち、木の扉が開いている
二の丸の正門にあたる銅門(撮影当時)。写真:武田信徳 / CC BY 4.0 · 2026年2月撮影(長辺1600pxに縮小)

小田原城址公園には入口が4つありますが、城の公式サイトが「正規登城ルート」として案内しているのは、お堀端通りから正面入口に入り、馬出門、馬屋曲輪、住吉橋、銅門、常盤木門を経て本丸に至る道です。江戸時代の東海道小田原宿は今の国道1号側にあり、そこからお堀端通りを通って入城したのがこの順路だと説明されています。お堀端通りには幸田門跡などの史跡や、古くからの飲食店・商店が並びます。交通アクセス(小田原城) ↗

最初にくぐる馬出門は二の丸の正面にある門で、平成21年に復元されました。次の銅門(あかがねもん)は二の丸の正門にあたり、門の名の由来になった銅板の装飾が見どころです(平成9年復元)。どちらの門も、門と土塀で周囲を囲む「枡形門」という造りです。銅門(小田原城) ↗

銅門は、土・日曜日と祝日の10時00分から15時00分まで、ふだん入れない門の内部が特別公開されています。週末に出かけるなら、ここで少し時間をとってもよいでしょう。

本丸の正門にあたる常盤木門は、城門の中でも大きく堅固に造られていた門で、今の門は昭和46年(1971年)に再建されたものです。2階は武具などを展示する「常盤木門SAMURAI館」、1階は甲冑の着付け体験の場になっています。常盤木門(小田原城) ↗

なお、公式サイトによると、駅から最も近い北入口のルートは、途中に階段を使わずに本丸広場まで行けます。階段がつらい人は、行きか帰りのどちらかをこちらにすると楽です。

2. 天守閣の展示と、最上階から見る相模湾

小田原城天守閣から南を望んだ眺め。手前に城址公園の木々、その先に市街地が広がり、左奥に海と、海に沿って続く山並みが見える
天守閣から南の方角を望む(撮影当時)。左奥に相模湾が見える。写真:Christophe95 / CC BY-SA 4.0 · 2018年9月撮影(長辺1600pxに縮小)

本丸広場に出ると、正面が天守閣です。観光協会によると、今の天守閣は昭和35年に復興され、平成28年に大改修を終えました。城の公式サイトの館内案内では、江戸時代の小田原城、戦国時代の小田原北条氏、美術工芸品や発掘調査の成果といったテーマごとの展示室に分かれ、最上階には江戸時代の天守にまつられていたとされる摩利支天像の安置空間が再現されています。天守閣(小田原城) ↗

最上階は標高約60メートルで、観光協会の案内では相模湾が一望でき、よく晴れた日には房総半島まで見えることもあるそうです。展望デッキに出たら、南の海と、北側の駅や街並みを見比べてみてください。小田原城址公園(小田原市観光協会) ↗

天守閣の開館時間は午前9時00分から午後5時00分まで(入館は午後4時30分まで)。休館日は12月の第2水曜日(館内整理)と、12月31日から1月1日です。入館料は大人1,000円、小中学生300円で、2026年3月1日の料金改定から、天守閣の入館券で常盤木門SAMURAI館にも入れるようになりました。小田原城天守閣等入館料改定のお知らせ(小田原城) ↗

観光協会は、天守閣に入って城内を散策する場合の目安を1時間30分から2時間程度としています。天守閣の中は階段で上り下りするので、足元に気をつけて、途中の展示室で休みながら上ってください。

3. かまぼこ通りとなりわい交流館で、城下町のなりわいにふれる

小田原宿なりわい交流館の外観。木造2階建ての町家で、2階正面に格子と「小田原宿 なりわい交流館」の看板、1階に「お休み処」ののれんが掛かっている
小田原宿なりわい交流館の建物(撮影当時)。写真:Aimaimyi / CC BY-SA 3.0 · 2010年2月撮影(長辺1600pxに縮小)

昼食のあとは、城から海の方へ下ってかまぼこ通りへ向かいます。観光協会によると、かまぼこの本店が軒を構える通りで、かつて魚市場があったことから、かまぼこ店のほかに干物屋、鰹節屋、料亭、飲食店、和菓子屋などが並んでいます。小田原駅からは海の方向へ歩いて約15分です。かまぼこ通り(小田原市観光協会) ↗

店ごとに味や形、食感が違うので、どの店に入るかはこの記事では決めていません。さつま揚げなどを少しずつ買って、持ち帰る分は保冷のことも考えて選んでください。

通りの近くにある「小田原宿なりわい交流館」は、昭和7年に建てられた漁網店の建物を使った休憩所です。1階の十五畳の帳場、2階の漁具の作業場が残り、出桁造の深い軒に関東の町家の特徴が見られると紹介されています。開館は10:00〜17:00、入館は無料で、休業日は12月29日から1月1日までです。スタッフが案内する無料のまち歩きツアー(かまぼこ通りコースと東海道コース)も開かれています。小田原宿なりわい交流館(小田原市観光協会) ↗

一日の過ごし方

午前は城の門と天守閣、午後は海側の商人町とおみやげ探しにあてる組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、列車の発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
10:00小田原駅から歩いてお堀端通りへ
10:30馬出門から銅門・常盤木門を通って本丸へ
11:00天守閣とSAMURAI館を見学
12:30城下で昼食
14:00かまぼこ通りとなりわい交流館を歩く
15:30小田原駅から帰路へ

雨の日は、天守閣とSAMURAI館の展示、なりわい交流館での休憩を中心にして、屋外の門めぐりは短めにすると歩きやすくなります。週末は銅門の特別公開があるので、10:30の枠を長めにとってもかまいません。

アクセスと予算

小田原駅には、JRの東海道新幹線と東海道線、小田急線などが乗り入れています。観光協会の案内では、東京駅から新幹線で約35分、新宿駅から小田急のロマンスカーで1時間10分です。在来線で行く場合はもう少しかかるので、行きと帰りの列車は各社の時刻表で決めておくと安心です。小田原へのアクセス(小田原市観光協会) ↗

駅から城址公園までは徒歩10分です。車で行く場合、城址公園には一般の駐車場がなく、周辺の有料駐車場を使うよう案内されています。土・日曜日と祝日は道路が混み合うため、城の公式サイトは公共交通機関の利用をすすめています。交通アクセス(小田原城) ↗

費目大人1人の想定
電車の往復として確保3,500〜7,500円
天守閣の入館料(確認済みの料金。SAMURAI館を含む)1,000円
昼食1,200〜2,500円
かまぼこ・おみやげ1,000〜3,000円
計画上の合計6,700〜14,000円

電車の枠は、在来線だけの往復から新幹線を使う往復までを含めた想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額はJR東日本・JR東海・小田急電鉄の運賃案内でご確認ください。城址公園の散策、銅門の特別公開、なりわい交流館は無料です。

動画で、正規登城ルートをたどってみる

小田原市公式チャンネルが公開している「梅丸おだわら散歩~小田原城正規登城ルート編~」を紹介します。小田原城の公式サイトにも置かれている動画で、天守閣の館長が、馬出門、馬屋曲輪、住吉橋、銅門、常盤木門を経て本丸広場まで、この記事の1つめで紹介した順路を案内しています。約16分の動画です。

2021年に公開された動画なので、入館料など、その後に変わった情報が含まれている場合があります。料金と開館時間は、この記事の本文と公式サイトでご確認ください。

出典:小田原市公式チャンネル
YouTubeで動画を見る ↗ / 小田原城の公式サイト ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

天守閣の休館日と、秋の開館延長。 天守閣は12月の第2水曜日と、12月31日から1月1日が休館です。一方、2026年は「小田原ちょうちん光アートフェア」にあわせて、9月26日から10月18日までの土日祝日に開館時間が1時間延び、閉館が18:00(最終入場17:30)になります。延長の有無は年ごとに変わるので、出かける前にお知らせ欄を見てください。小田原城天守閣の開館時間延長のお知らせ(小田原城) ↗

週末と花の時期の混雑。 城の公式サイトは、土・日曜日と祝日を中心に道路が大変混み合うと案内しています。観光協会によると、3月末から4月初旬には城址公園で320本のソメイヨシノが咲きます。この時期は天守閣の入館にも時間がかかる見込みで、午前の早い時間に城へ入ると、午後の予定を組み立てやすくなります。小田原城址公園(小田原市観光協会) ↗

暑さ・寒さと、階段と坂道。 駅と城、城とかまぼこ通りの往復で、合わせて4kmほど歩く見込みです。天守閣の中と正規登城ルートには階段や段差があり、雨の日は石段が滑りやすくなります。夏は帽子と飲み物を用意し、暑い時間帯は天守閣の展示室やなりわい交流館で休みながら回ってください。冬は海からの風で冷えるので、上着を一枚多めに。階段を避けたい場合は、前に書いた北入口のルートを使えます。

小田原は箱根への玄関口でもあります。温泉や山の景色まで足を延ばす日にしたいなら箱根の日帰りガイド ↗を、海沿いの温泉町を歩くなら同じ東海道線沿いの湯河原 ↗や熱海 ↗の行先ページもご覧ください。

門をくぐって本丸へ上り、天守閣から海を眺め、城下町でかまぼこを選ぶ。次の休日は、小田原へ。

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