日帰りトリップ行先一覧へ ↗
旅先を見つける /

ONE DAY IN IKAHO

伊香保温泉日帰りガイド|365段の石段街をのぼり、伊香保神社と石段の湯へ

365段の石段をのぼって、湯の町を歩く。
石段街から伊香保神社へ。帰りは石段の湯で、湯上がりまでゆっくり。

伊香保温泉の石段街を上から見下ろした眺め。両側に酒店や菓子店の看板が並び、石段の先に山並みが見える
石段街の上部から見下ろした町並み。撮影当時の風景:Abasaa / Public domain(長辺1920pxに縮小)

群馬県・渋川市/温泉・街歩き・神社
情報確認日:2026年9月25日

東京から電車で渋川駅へ出て、バスで坂道を上った先が伊香保温泉です。伊香保温泉の真ん中には、宿や土産物屋に挟まれた石段がまっすぐ山へ向かって延びていて、その一段一段が温泉街の通りになっています。

今回ご紹介するのは、石段街を上りながら歩き、登りきったところにある伊香保神社に参拝して、帰りに石段の途中にある日帰り温泉「石段の湯」に入る日帰りコースです。宿に泊まらず、石段街の上り下りだけで一日を組み立てます。渋川伊香保温泉観光協会は、東京から最短2時間の温泉地として、電車・バス・車それぞれの行き方を案内しています。伊香保温泉の交通アクセス(渋川伊香保温泉観光協会) ↗

※営業時間・料金・バスの時刻は変わることがあります。お出かけ前に渋川市観光情報 ↗と渋川伊香保温泉観光協会 ↗でご確認ください。

こんな気分の日に

  • 泊まりがけではなく、日帰りで温泉に浸かりたい
  • 坂や石段のある温泉街を、店をのぞきながら歩きたい
  • 湯上がりに、温泉まんじゅうを買って帰りたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(上野・東京駅方面から)
交通手段電車+路線バス+徒歩
現地までJRで渋川駅へ。関越交通の路線バスで伊香保温泉へ
現地滞在(基本)10:30〜15:30の約5時間
予算(基本)大人1人7,500〜14,800円程度を用意する想定
歩く量全体で約2〜3kmの見込み。距離は短いが、石段365段の上り下りがある

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。特急を使うかどうか、石段をどこまで上るかで変わります。

伊香保温泉で楽しみたい、3つのこと

1. 365段の石段街を、店をのぞきながら上る

石段の側面にはめ込まれた石のプレート。「100段/365」「伊香保温泉」と刻まれている
石段には段数を示すプレートがはめ込まれている(撮影当時)。写真:wellflat . / CC BY 2.0 · 2018年5月撮影(長辺1600pxに縮小)

石段街は、両脇に温泉旅館や土産物屋、射的などの遊戯場が並ぶ、伊香保温泉のメインストリートです。渋川市によると、この石段街が形づくられたのは長篠の戦いの翌年、天正4年(1576年)のこと。湯元から温泉を引き、石段の中央に湯樋を伏せて、左右に並んだ屋敷へ湯を分けて宿を営んだことから、市は「わが国の温泉都市計画第一号」と紹介しています。徳冨蘆花の小説『不如帰』の舞台にもなりました。石段街(渋川市観光情報) ↗

今の石段は、昭和55年から5年をかけて改修されたものです。途中の石段には与謝野晶子の詩「伊香保の街」が刻まれています。平成22年には、1年365日にぎわうようにとの願いを込めて北側に石段が足され、365段になりました。温泉水が流れる「湯滝」や広場も、このときに設けられています。

歩きながら探したいのが、石段に記された十二支の印です。観光協会によると、200年以上前の石段街には「大家」と呼ばれる12軒の温泉宿があり、干支はそれぞれの家紋のような意味を持っていました。今はその宿のあった場所に、十二支の印が石段にしるされています。石段街には、湯元から流れる源泉を分ける「小満口(こまぐち)」が4つあり、温泉が中を流れていく様子を見ることができます。茶色い温泉まんじゅうは伊香保温泉が発祥とされ、石段街にはまんじゅうの店が並んでいます。伊香保の石段(渋川伊香保温泉観光協会) ↗

どの店に入るかは、この記事では決めていません。昼食も、編集上の候補として「石段街周辺の食事処」とだけしています。石段の途中には足湯もあるので、上る途中で足を休める場所にできます。

2. 石段を上りきって、伊香保神社へ

伊香保神社の拝殿の正面。「伊香保神社」と書かれた木の扁額と、鈴の緒が下がっている
石段を上りきった先にある伊香保神社の拝殿(撮影当時)。写真:Fumihiko Ueno / CC BY 3.0 · 2010年3月撮影(長辺1600pxに縮小)

365段を上りきった先、温泉の湯元近くにあるのが伊香保神社です。平安時代の延喜式に名前が載る古い神社で、承和2年(835年)に名神大社に列せられ、やがて上野国の三宮になりました。もとは榛名山、とくに水沢山を信仰の対象とした神社で、別の場所にあったものが、いつしか伊香保の源泉近くへ移って温泉の守護神になったとされています。伊香保神社(渋川市観光情報) ↗

祭神は、温泉・医療・商売繁盛の神である大己貴命と少彦名命。名神大社に列せられた日にちなんで、毎年9月19日に例大祭が行われます。参拝は無料です。「伊香保」という地名は古く、『万葉集』の東歌にも詠まれていて、榛名山を指す古い呼び名だったといわれます。

神社へは、関越交通の路線バスの「伊香保温泉」から歩いて約8分と案内されています。石段の上から温泉街を見下ろしたら、下りは足元に気をつけてゆっくり戻ります。濡れた石段は滑りやすいので、手すりのある側を歩くと安心です。

体力と時間に余裕がある日は、神社の奥へ足を延ばす手もあります。湯元にかかる朱塗りの河鹿橋は、例年5月中旬から6月中旬に新緑、10月下旬から11月中旬に紅葉の見頃を迎えます。老朽化による改修を終え、2026年2月19日から再び渡れるようになりました。伊香保温泉湯元「河鹿橋」(渋川市観光情報) ↗ この記事の時間割には河鹿橋の往復は入れていません。加えるなら、石段の湯の時間を短くして調整してください。

3. 石段の湯で、湯上がりまでゆっくり

雪の残る伊香保温泉石段の湯の入口。「石段の湯」と書かれた行灯とのれんが見える
冬の石段の湯の入口(撮影当時)。写真:Norimasa Hayashida / CC BY 2.0 · 2010年12月撮影(長辺1600pxに縮小)

歩いたあとは、石段街の途中にある日帰り温泉「伊香保温泉石段の湯」へ。観光協会の案内によると、石段の湯は足湯の近くにあり、昔の石段に使われていた石を敷石にしています。伊香保の石段(渋川伊香保温泉観光協会) ↗

営業時間は午前10時から午後8時まで(最終入場は午後7時30分)。休館日は毎月第2火曜日と第4火曜日(祝日の場合は翌日)で、ほかに点検による休みもあります。設備工事や連休の影響で休館日がずれる月もあり、2026年9月は9月8日・9日・24日が休館と案内されています。伊香保温泉石段の湯(渋川市観光情報) ↗

料金は一般の大人(中学生以上)が800円、小学生と65歳以上の人、障害者手帳などを持つ人が400円で、未就学児は無料です。渋川市内在住の人は別料金になります。一般の大人料金以外を使うときは、公的機関が発行した証明書の提示を求められます。券売機が入っていて、現金のほか、クレジットカードや交通系ICカード、コード決済も使えます。

市は入浴の心得として、熱い湯に急に入ったり長湯をしたりしないこと、初めは3分から10分くらいで上がること、飲酒後の入浴に特に注意し、空腹や満腹のときの入浴を控えることを挙げています。石段を上り下りしたあとなので、湯に入る前と後に水分をとってください。伊香保温泉の効能・入浴方法(渋川市観光情報) ↗

石段の湯が休館の日は、伊香保神社の奥、源泉地の横にある「伊香保露天風呂」も候補になります。営業時間は4月から9月が9時から18時、10月から3月が10時から18時で、入場は営業終了時間の30分前まで。休館日は毎月第1木曜日・第3木曜日(祝日、祭日の場合は営業)、料金は大人600円、子供300円です。1歳未満の乳児は入浴できません。石段街からは離れるので、帰りのバスの時刻に余裕をもって向かってください。伊香保露天風呂(渋川市観光情報) ↗

一日の過ごし方

午前に石段街を上り、昼をはさんで神社へ。湯は最後にとっておく組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、バスや列車の発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
10:00渋川駅からバスで伊香保温泉へ
11:00石段街を上りながら街歩き。十二支の印や湯の流れを探す
12:00石段街周辺で昼食
13:00石段を上りきって伊香保神社に参拝
14:00石段の湯で入浴し、湯上がりにひと休み
15:30おみやげを選び、バスで渋川駅へ

石段の湯の休館日(毎月第2・第4火曜日など)に当たったら、14:00の枠を伊香保露天風呂に差し替えるか、足湯と石段街の散策に回す形に組み替えられます。雨の日は石段が滑りやすいので、神社まで上らずに石段街の下のほうで食事と入浴を中心にする日にしてもかまいません。

アクセスと予算

観光協会の案内では、電車の場合、東京駅から上越新幹線・北陸新幹線で高崎駅まで約50分、高崎駅から上越線・吾妻線で渋川駅まで約25分。上野駅からは特急草津・四万で渋川駅まで約1時間35分です。伊香保温泉の交通アクセス(渋川伊香保温泉観光協会) ↗

渋川駅からは、関越交通の路線バス「渋川伊香保温泉線」で伊香保温泉へ向かいます。支払いは現金か交通系ICカードです。時刻表と運賃表は、関越交通の路線案内のページにPDFで載っています。平日と土日祝でダイヤが異なり、季節によって運行する便もあるので、乗る便と帰りの便を出発前に決めておくと慌てずに済みます。渋川(伊香保温泉)・高崎・前橋方面(関越交通) ↗ 高崎駅から水沢経由で伊香保へ向かう群馬バスもあります。

車で行く場合、観光協会は関越自動車道の練馬ICから駒寄スマートIC・渋川伊香保IC・赤城ICまで約1時間と案内しています。石段街の近くには市営の有料駐車場がいくつかあり、場所ごとの料金と台数は市の伊香保駐車場ガイド ↗にまとまっています。運転する人は昼食でも飲酒を控え、入浴のあとは湯上がりに十分休んでから出発してください。

費目大人1人の想定
電車とバスの往復として確保5,000〜9,500円
昼食1,200〜2,500円
石段の湯の入浴料(確認済みの料金)800円
甘味・おみやげ500〜2,000円
計画上の合計7,500〜14,800円

電車とバスの枠は、出発駅と、特急・新幹線を使うかどうかを決めない想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額はJR東日本と関越交通の運賃案内でご確認ください。

動画で、石段街を歩いてみる

渋川市の公式チャンネルが公開している「伊香保温泉石段街の魅力【渋川市プロモーション動画】」を紹介します。ドローンで撮った映像を中心に、石段街の定番のスポットから、見落としやすい十二支のプレート、足湯、石段の湯、最上部の伊香保神社までを4分ほどで見せてくれます。市の石段街のページにも置かれている動画です。

この記事と同じ場所を多く扱っていますが、公開は2020年で、市も動画の説明で、新しい店が出るなど撮影時とは異なるところがあると断っています。この日の順路をそのまま案内する動画ではない点にご注意ください。

出典:渋川市公式チャンネル
YouTubeで動画を見る ↗ / 石段街(渋川市観光情報) ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

石段の湯の休館日と、帰りのバス。 石段の湯は毎月第2・第4火曜日が休館で、祝日に当たると翌日に移ります。点検や工事で臨時に休む日もあるので、出かける月の休館日を市のページで見ておいてください。渋川駅へ戻るバスは便ごとに時刻が決まっています。湯上がりの休憩とおみやげの時間を見込んで、乗る便を一本決め、その次の便も控えておくと安心です。伊香保温泉石段の湯(渋川市観光情報) ↗

石段の上り下りと、足元。 距離は短くても、石段を上りきるまでに365段あります。途中の広場や足湯、店先で休みながら、自分のペースで上ってください。上まで行くのがつらい日は、途中で折り返しても石段街の雰囲気は十分に味わえます。石段は雨の日や冬に滑りやすくなり、下りのほうが足に負担がかかります。靴は底の平らな歩きやすいものを選び、荷物は小さくまとめて両手を空けておくと歩きやすくなります。夏は日差しの下で石段を上ることになるので、帽子と飲み物を用意し、入浴の前後にも水分をとってください。

冬の雪と路面の凍結。 渋川市は冬季に急な降雪や朝晩の冷え込みで路面が凍る恐れがあるとして、車で行く人にスタッドレスタイヤの装着かチェーンの携行を呼びかけています。市のページでは石段街のライブカメラも案内されているので、冬は出かける朝に現地の様子を見てから決めると安心です。バスで行く日も、雪の日は運行の遅れを見込んでおいてください。伊香保の道路積雪情報(渋川市観光情報) ↗

温泉を目当てにした日帰りとしては、湖畔の公園を歩いてから湯に入る箱根の日帰りガイド ↗もあります。あちらは車で回る一日なので、電車とバスで出かけたい日は伊香保のほうが組み立てやすいはずです。ページの下には、同じように温泉や街歩きを目当てにした行先も並べてあります。

石段を一段ずつ上って、神社に手を合わせ、湯に浸かって帰る。次の休日は、伊香保温泉へ。

近くの、次の一日。

← 次の日帰り旅を探す