東京都・北区/博物館・公園歩き
情報確認日:2026年10月26日
王子は、東京都北区にある町で、JR京浜東北線の王子駅のすぐそばに飛鳥山公園があります。出かける先は、この公園の中にそろう三つの博物館、渋沢史料館・紙の博物館・北区飛鳥山博物館です。飛鳥山公園(北区) ↗ 渋沢史料館は、渋沢栄一の旧邸の跡に建つ博物館で、大正時代の洋風建築も見られます。紙の博物館は、世界有数の紙の専門博物館です。東京駅から京浜東北線で約20分です。アクセス(紙の博物館) ↗
今回ご紹介するのは、王子駅から公園へ上り、午前に渋沢史料館、昼食のあと紙の博物館、午後に北区飛鳥山博物館をまわって、夕方前に王子駅から帰る日帰りコースです。電車の時刻は、この記事では確かめられていません。確かめられたことと、出かける前に調べることを分けて書いています。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 渋沢史料館・紙の博物館・北区飛鳥山博物館の開館時間、休みの日、料金
- 旧邸の晩香廬と青淵文庫、紙の常設展、公園のアスカルゴと展示電車の見どころ
- 東京駅から京浜東北線で行く方法と、一日の時間割・予算の目安
- 出かける前に確かめたいこと(渋沢史料館の長期休館、月曜の休み、企画展の会期)
※営業時間・料金・運行は変わることがあります。お出かけ前に渋沢史料館の公式サイト ↗、紙の博物館の公式サイト ↗、北区飛鳥山博物館の公式サイト ↗、電車の時刻表をご確認ください。
こんな気分の日に
このコースは、次のような過ごし方をしたい日に向いています。
- 渋沢栄一の旧邸に残る、大正時代の洋風建築を見てみたい
- 紙の歴史や、手すき和紙のことを、展示と体験で知りたい
- 駅の近くで、博物館をいくつも歩いてまわりたい
日帰り旅の基本情報
出発地から歩く量まで、このコースの目安を表にまとめました。
| 項目 | このコースの目安 |
|---|---|
| 出発地 | 東京駅(JR京浜東北線を利用) |
| 交通手段 | 電車(JR京浜東北線)+徒歩 |
| 現地まで | 東京駅から王子駅まで約20分(便は時刻表で確認。王子駅着は10:00の目安)。博物館まで駅の南口から徒歩約5分 |
| 現地滞在(基本) | 10:00〜16:30ごろの約6時間半(昼食を含む) |
| 予算(基本) | 大人1人2,700〜4,200円程度を用意する想定(電車の運賃は別) |
| 歩く量 | 公園と三つの博物館の中を歩く(歩く量は少なめ。駅から公園へ上る坂はアスカルゴも使える) |
滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。見学や食事の長さで変わります。所要時間と徒歩分数はアクセス(紙の博物館) ↗と利用案内(渋沢史料館) ↗によるものです。
王子で楽しみたい、3つのこと
渋沢史料館、紙の博物館、飛鳥山公園と北区飛鳥山博物館の順に、楽しみ方をご紹介します。
1. 渋沢史料館で、旧邸の洋館をたずねる

渋沢史料館は、渋沢栄一の旧邸「曖依村荘(あいいそんそう)」の跡に、1982年に設立された博物館です。いまは、1998年に増設された本館と、大正時代の二つの建物(晩香廬と青淵文庫)の3棟を見られます。施設概要(渋沢史料館) ↗ 晩香廬は、渋沢栄一の喜寿を祝って、いまの清水建設が贈った洋風の茶室で、1917年に竣工しました。賓客を迎えるレセプションの部屋として使われ、栗材を使った建物に、暖炉や家具が置かれています。青淵文庫は、1925年に竣工した煉瓦と鉄筋コンクリートの建物で、栄一の書庫と接客の場でした。渋沢家の家紋にちなんだ柏の葉のステンドグラスやタイルが飾られています。どちらも国の重要文化財です。本館の常設展示は、「ふれる」「たどる」「知る」の三つの切り口で、栄一の91年の生涯を紹介しています。常設展示(渋沢史料館) ↗ 企画展「竜門社創立140年 青淵先生を伝える雑誌・図書」は、2026年10月1日から11月23日までです。開催中の企画展示(渋沢史料館) ↗ 晩香廬は、はきものを脱いで入る建物なので、靴下をはいて行き、雨の日は替えの靴下も持って行くと安心です。利用案内(渋沢史料館) ↗ 晩香廬の内部公開は、10月1日に再開しています。お知らせ(渋沢史料館) ↗ 青淵文庫の内部を見られる日時は、確かめられていません。
2. 紙の博物館で、紙の歴史と手すきの体験に触れる

紙の博物館は、飛鳥山公園の中にある、紙専門の博物館です。常設展は二つのコレクションで見られます。産業遺産コレクションには、明治初期に木綿のぼろからパルプを作った釜や、世界最初の抄紙機の2分の1の模型があります。産業遺産コレクション(紙の博物館) ↗ 和紙文化コレクションには、770年の百万塔陀羅尼や、1,303回摺り重ねた世界最大級の木版画「孔雀明王像」があります。和紙文化コレクション(紙の博物館) ↗ 企画展「吉井源太と土佐の紙すき」は、2026年10月3日から11月29日までです。開催中の企画展(紙の博物館) ↗ 毎週土曜・日曜の13:00から14:00は「紙すき教室」があり、無料(入館料は別)で、予約はできず、12:50から1階のイベントホール入口で整理券が配られます。イベント(紙の博物館) ↗ 牛乳パックを再生した原料から、はがきかしおりを作る体験で、乾くまで1人10分ほどかかります。体験は土日の午後なので、時間割も土日を想定して組んでいます。
3. 飛鳥山公園で、アスカルゴと展示電車、北区の歴史を知る

飛鳥山公園には、坂の上り下りを助ける斜行昇降施設「あすかパークレール」があり、愛称は「アスカルゴ」です。運転は10時から16時までで、料金は無料です。乗り場は、王子駅の中央口を左に曲がってすぐの「飛鳥山公園入口」と、山頂の「飛鳥山山頂」にあります。片道は約2分です。アスカルゴ(飛鳥山公園) ↗ 公園の遊具広場には、都電6080の車両と蒸気機関車D51 853が展示され、都電の内部は毎日9時から16時30分まで公開されています。遊具広場(飛鳥山公園) ↗ 公園の中にある北区飛鳥山博物館は、北区の自然・歴史・文化を、「大地・水・人」を基本に14のテーマで紹介する常設展示が中心です。ごあいさつ(北区飛鳥山博物館) ↗ 秋期企画展「明るい台所‐台所の移り変わりと北区‐」は、2026年10月27日から12月6日までで、観覧は無料です。秋期企画展(北区飛鳥山博物館) ↗ アスカルゴは、毎月第一木曜日の午前10時から正午まで、点検のため運行を停止します。アスカルゴ(飛鳥山公園) ↗
一日の過ごし方
午前に渋沢史料館、昼食のあと紙の博物館、午後に北区飛鳥山博物館をまわって、夕方前に王子駅から帰る組み立てです。
以下の時刻は、2026年10月の土曜か日曜に出かける旅の組み立て例です。電車の時刻は時刻表で便を選びます。
- 10:00王子駅
- 徒歩10:10アスカルゴ
- 徒歩10:30渋沢史料館
- 12:00昼食
- 徒歩12:50紙の博物館
- 徒歩14:30北区飛鳥山博物館
- 徒歩16:30王子駅
| 時刻の目安 | 過ごし方 |
|---|---|
| 09:40 | 東京駅から京浜東北線に乗る(便は時刻表で選ぶ) |
| 10:00 | 王子駅に着き、中央口を出て左へ曲がり、アスカルゴ乗り場へ向かう |
| 10:10 | アスカルゴで山頂へ上がる(運転は10時から) |
| 10:30 | 渋沢史料館で、本館の展示と晩香廬を見る |
| 12:00 | 昼食をとる(公園内か王子駅の周辺。店は当日の営業を確かめて選ぶ) |
| 12:50 | 紙の博物館に着き、紙すき教室の整理券を受け取る |
| 13:00 | 紙すき教室に参加し、そのあと常設展を見る |
| 14:30 | 北区飛鳥山博物館で、常設展と企画展を見る |
| 16:00 | 公園で、都電6080とD51 853を見る |
| 16:30 | 王子駅から京浜東北線に乗る(便は時刻表で選ぶ) |
三つの博物館は、どれも17:00までで、入館は16:30までなので、最後の博物館には午後のうちに着いておくと安心です。 雨の日は、公園で過ごす時間を短くして、屋内の三つの博物館に時間を割きます。
アクセスと予算
東京からは、東京駅からJR京浜東北線に乗って、王子駅で降ります。乗車時間は約20分です。アクセス(紙の博物館) ↗ 運賃と電車の時刻は確かめられておらず、書いていません。乗る前にJRの時刻表でご確認ください。
王子駅の南口から、渋沢史料館・紙の博物館・北区飛鳥山博物館のいずれも、徒歩約5分です。利用案内(渋沢史料館) ↗ 紙の博物館は、東京メトロ南北線の西ケ原駅から徒歩約7分、都電荒川線(東京さくらトラム)の飛鳥山停留場から徒歩約3分でも行けます。アクセス(紙の博物館) ↗ 専用の駐車場はないので、公共の交通機関を使います。三つの博物館の間の歩く距離は、確かめられていません。
渋沢史料館は、10:00から17:00(最終入館16:30)で、開館日は開館カレンダーで確認する形です。利用案内(渋沢史料館) ↗ 紙の博物館は、10:00から17:00(入館は16:30まで)で、月曜日(祝日の場合は開館)、祝日直後の平日、年末年始が休みです。開館時間・入館料(紙の博物館) ↗ 北区飛鳥山博物館は、午前10時から午後5時(常設展示室の観覧券の発行は午後4時30分まで)で、毎週月曜日、国民の祝日(休日の場合は開館し、直後の平日に振替休館)、年末年始が休みです。常設展観覧料(北区飛鳥山博物館) ↗
| 費目 | 大人1人の想定 |
|---|---|
| 渋沢史料館の入館料(一般、確認済み) | 500円 |
| 紙の博物館の入館料(一般、確認済み) | 400円 |
| 北区飛鳥山博物館の常設展観覧料(一般、確認済み) | 300円 |
| アスカルゴ | 無料 |
| 昼食 | 1,000〜2,000円 |
| カフェ・おやつ・おみやげ | 500〜1,000円 |
| 計画上の合計 | 2,700〜4,200円 |
渋沢史料館の入館料は、本館・晩香廬・青淵文庫の3棟に入れる料金です。小中高生は100円です。利用案内(渋沢史料館) ↗ 紙の博物館の小中高生は200円です。開館時間・入館料(紙の博物館) ↗ 北区飛鳥山博物館は、65歳以上が150円、小・中・高が100円で、小学生未満は無料です。三つの博物館は、ほかの博物館が発行した入館券などを見せると、一般券と小中高生の券が2割引になる「3館相互割引」があります。有効期間は発行日から3か月です。常設展観覧料(北区飛鳥山博物館) ↗ 昼食とおやつ、おみやげは編集上の目安です。電車の運賃は、上の合計に含んでいません。公園内には、カフェレストランやおやつ屋、北区飛鳥山博物館の3階の喫茶店などがあります。店の営業は、公式ページでご確認ください。レストラン・ショップ(飛鳥山公園) ↗
出かける前に確認したいこと
渋沢史料館の長期休館、月曜の休み、企画展の会期が、行く日を決めるときの手がかりになります。
渋沢史料館の長期休館。 館内整備のため、2026年11月30日から2027年2月19日まで、本館・晩香廬・青淵文庫のすべてが休館になり、晩香廬と青淵文庫の内部公開も休止します。休館のお知らせ(渋沢史料館) ↗ この間は、このコースの一日は組めません。11月29日までに行くか、2月20日以降に出かけます。
休みの日。 紙の博物館と北区飛鳥山博物館は、月曜日と祝日直後の平日が休みです。渋沢史料館の休館日は、原則として月曜日で、その日は旧渋沢庭園(晩香廬と青淵文庫のある庭)も閉鎖されます。庭園の開放時間は、3月1日から11月30日が9時から16時30分までです。飛鳥山公園 ↗ 開館日は、渋沢史料館の開館カレンダーと各館の公式ページでご確認ください。
企画展の会期。 渋沢史料館の企画展は11月23日まで、紙の博物館の企画展は11月29日まで、北区飛鳥山博物館の秋期企画展は12月6日までです。北区飛鳥山博物館では、11月6日(金)に午後8時までの夜間開館があります。秋期企画展(北区飛鳥山博物館) ↗ 昼食の店と、博物館どうしの歩く距離は確かめられていないので、当日の地図アプリと公式情報でご確認ください。
博物館と庭を歩くほかの日帰りなら、深川の日帰りガイド →もあります。深川は庭園と江戸の展示をめぐる一日で、本記事の旧邸と紙の展示をめぐる一日とは違う過ごし方です。
旧邸の洋館と、紙の歴史と、坂を上るかたつむり。次の休みは、王子へ。
