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ONE DAY IN YANAKA

谷中・根津日帰りガイド|寺町の路地を抜けて、権現造の社殿へ

階段の上から、商店街の屋根を見下ろす。
寺町の路地を抜けて、権現造の社殿がそろう境内へ。

夕やけだんだんの上から見た谷中銀座。手すりのついた階段が下り、その先に商店街の店と看板が並ぶ。奥にマンションと青空が見える
夕やけだんだんから谷中銀座を見下ろす(撮影当時):Christophe95 / CC BY-SA 4.0(長辺1920pxに縮小)

東京都・台東区/文京区/街歩き・商店街・寺社
情報確認日:2026年10月2日

日暮里駅の西口を出て御殿坂を上っていくと、下りの階段が現れます。台東区によると、この階段は「階段から眺める夕日が美しいことから名付けられ」て、夕やけだんだんと呼ばれています。夕やけだんだん(台東区公式観光情報サイト) ↗

階段を下りた先が谷中銀座です。谷中ぎんざ商店街によると、この通りは昭和20年頃に自然発生的に生まれ、いまは「様々な業種約60店舗が全長170メートルほどの短い通りに立ち並びます」。平成30年の調査では、平日約1万人、週末約1万4千人が訪れています。谷中ぎんざについて(谷中ぎんざ商店街) ↗

今回ご紹介するのは、日暮里駅から歩き出して、商店街と寺町の路地をたどり、千駄木を通って根津神社まで歩く日帰りコースです。帰りは根津駅から地下鉄に乗るので、同じ道を戻りません。歩きはじめの荒川区から台東区、そして文京区へと、区をまたいで歩く一日になります。谷中&根津ガイド(GO TOKYO) ↗

※営業時間・料金・運行は変わることがあります。お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。

こんな気分の日に

  • 遠くへ行かずに、歩くことそのものを一日の目的にしたい
  • 商店街で少しずつ買いながら、街の表情を見て回りたい
  • 江戸や明治から残る建物を、歩きながらまとめて見たい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(JR山手線・日暮里駅)
交通手段電車+徒歩
現地まで日暮里駅から歩き始め、帰りは東京メトロ千代田線の根津駅
現地滞在(基本)10:30〜15:30の約5時間
予算(基本)大人1人2,900〜8,400円程度を用意する想定
歩く量街歩きで約4〜5kmの見込み。階段と路地の起伏がある

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。寄り道の数と、どこで昼食をとるかで変わります。

谷中・根津で楽しみたい、3つのこと

1. 夕やけだんだんを下りて、谷中銀座を歩く

谷中銀座の通り。両側に店の看板とひさしが並び、細い道を買い物客が歩いている。頭上に電線が渡り、奥に通りが続いている
谷中銀座の通り。両側に店が並ぶ(撮影当時)。写真:Christophe95 / CC BY-SA 4.0 · 2018年9月撮影(長辺1600pxに縮小)

階段の上に立つと、通りの屋根と看板が足元に並び、その先に街が続いていきます。下りきったところが商店街の入口です。

通りは170メートルほどで、端から端まで歩いてもすぐです。短いぶん店の密度が高く、惣菜、菓子、雑貨、鮮魚と業種が入れ替わりながら続きます。往復して、二度目に買う物を決めるくらいがちょうどいい長さです。

細い通りに人が集まるので、立ち止まる場所には気を配ってください。買ったものをその場で食べるなら、店が指定する場所で立ち止まって食べます。歩きながら食べると、人にぶつかったり、通りを汚したりしやすい幅です。自転車も通ります。

2. 寺町の路地と、谷中に残る建物

観音寺の築地塀。瓦と土を交互に積み上げた塀が道沿いに長く続き、上に瓦屋根がかかっている。塀の端に説明板が取り付けられている
観音寺の築地塀。瓦と土を交互に積んだ断面が見える(撮影当時)。写真:Abasaa / Public domain(作者によるパブリックドメイン提供) · 2021年3月撮影(長辺1600pxに縮小)

谷中は寺の多い町です。商店街から一本入ると、塀と門が続く静かな道になります。

その一つが観音寺の築地塀です。台東区によると「延長37.6mのいわゆる練り塀で江戸時代に築造された土塀」で、土と瓦を交互に積んだ断面がそのまま見えています。台東区のモデルコースでは、日暮里駅から谷中銀座まで約4分、そこから岡倉天心記念公園まで約2分、三崎坂まで約4分、観音寺まで約6分とされています。芸術家や文人に愛された町・谷中を巡るコース(台東区公式観光情報サイト) ↗

屋内で過ごす時間をつくるなら、朝倉彫塑館があります。台東区によると、彫刻家の朝倉文夫が住宅兼アトリエとして使っていた建物で、敷地全体が「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定され、建物は国の有形文化財に登録されています。開館は9時30分から16時30分まで(入館は4時まで)、入館料は一般500円、小・中・高校生250円です。休館日が月曜日と木曜日(祝休日と重なる場合は翌平日)と年末年始にあたるので、曜日を確かめてから予定に入れてください。朝倉彫塑館(台東区) ↗

寺町も、その先の千駄木も、人が暮らしている場所です。門の内側や墓地には、立ち入りと撮影について掲示が出ていることがあります。表示があればそれに従い、無ければ門の外から眺めるくらいにとどめてください。

3. 根津神社で、7棟そろった社殿を見る

根津神社の境内。手前に石の柵、その奥に朱塗りの透塀が横に長く続き、塀の向こうに銅板葺きの社殿の屋根と大きな木が見える
根津神社の社殿と、前に続く朱塗りの透塀(撮影当時)。写真:Myshkin. / CC BY-SA 4.0 · 2017年8月撮影(長辺1600pxに縮小)

根津神社は、文京区側に入ってすぐの場所にあります。根津神社によると、五代将軍徳川綱吉が屋敷地を献納し、宝永3年(1706)に千駄木の旧社地から遷宮して、天下普請といわれる大造営が行われました。

見どころは、その時の建物がまとめて残っていることです。根津神社は「本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門が欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されている」と書いています。権現造の社殿が、囲いの塀や門ごと一式そろって残っている例は多くありません。根津神社について(根津神社) ↗

境内には、つつじ苑もあります。戦後に増やされたもので、花の季節には100種3,000株のつつじが咲きます。文京区によると、2026年の文京つつじまつりは4月1日から4月30日まで開かれ、つつじ苑の開苑時間は9時00分から17時30分、入苑寄進料は500円から1,000円(日程により変動)です。文京つつじまつり(文京区) ↗

唐門の開閉時刻は、月によって変わります。根津神社はこの時刻を画像の一覧で掲げていて、冬は夕方の早い時間に閉まります。到着が遅くなりそうな日は、出かける前にこの一覧を見ておいてください。唐門開閉時間・授与所受付時間(根津神社) ↗

一日の過ごし方

商店街の店が開く時間に合わせて、少し遅く歩き出す組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、電車の発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
10:30日暮里駅から谷中へ
11:15谷中銀座で店めぐり
12:00谷中・千駄木で昼食
13:30千駄木から根津の街を歩く
14:15根津神社を参拝
15:30根津駅周辺でお茶をして帰路へ

雨の日は、商店街の買い物と喫茶店を中心に短くして、千駄木駅から帰る形にもできます。夏は日陰の少ない区間が続くので、歩く時間を減らして屋内の休憩を増やしてください。

アクセスと予算

行きはJR山手線・京浜東北線、または京成電鉄・日暮里舎人ライナーで日暮里駅へ。台東区によると、谷中銀座も夕やけだんだんも朝倉彫塑館も、日暮里駅から徒歩約5分の範囲にあります。帰りは根津神社から東京メトロ千代田線の根津駅へ歩きます。

この記事は車を使わない前提で組んでいます。谷中から根津にかけては、幅の狭い道や一方通行の多い住宅地です。

費目大人1人の想定
電車の往復として確保400〜1,200円
商店街での買い物500〜1,500円
昼食1,000〜2,500円
朝倉彫塑館の入館料0〜500円
喫茶店での休憩500〜1,200円
おみやげ500〜1,500円
計画上の合計2,900〜8,400円

電車の枠は、出発駅を決めない想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額はJR東日本 ↗と東京メトロ ↗の運賃案内でご確認ください。朝倉彫塑館の枠は、入らない日が下限、台東区の案内する一般500円が上限です。根津神社の参拝に料金はかかりませんが、つつじまつりの時期につつじ苑へ入る日は、別に入苑寄進料がかかります。

動画で、谷中の寺町を見てみる

台東区公式チャンネルが2026年4月に公開した「台東区立中央図書館 郷土・資料調査室 歴史散歩 谷中歴史めぐり」を紹介します。台東区制作の番組で、台東区観光ボランティアの会の案内で谷中の寺町を歩く、14分ほどの映像です。

映しているのは台東区側の谷中で、この記事が後半に歩く文京区の根津は含まれません。この日の順路を案内する映像でもありません。開館時間や料金は、この記事の本文と公式サイトでご確認ください。

出典:台東区公式チャンネル(YouTube)
YouTubeで動画を見る ↗ / 台東区公式観光情報サイト ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

曜日で開いていないものがある。 朝倉彫塑館は月曜日と木曜日が休館日(祝休日と重なる場合は翌平日)で、年末年始と特別整理期間にも休みがあります。商店街の店も、それぞれに定休日があります。見たい施設や寄りたい店が決まっているなら、その曜日に開いているかを先に確かめてください。屋内で過ごす場所をひとつも確保できない日は、雨になったときに行き場がなくなります。朝倉彫塑館(台東区) ↗

階段と、細い道。 夕やけだんだんは階段です。ここを通らずに商店街へ入るつもりなら、別の道を先に調べておいてください。商店街から先の路地は幅が狭く、人と自転車がすれ違います。ベビーカーや車椅子で歩く日は、台東区のモデルコースの区間時間を参考に、歩く範囲を先に絞っておくほうが楽です。歩きやすい靴で出かけてください。芸術家や文人に愛された町・谷中を巡るコース(台東区公式観光情報サイト) ↗

人が暮らしている町であること。 谷中も千駄木も根津も、観光地である前に住宅地です。寺の門内や墓地、民家の前での撮影は、掲示があればそれに従ってください。路地では立ち止まる位置に気をつけ、商店街では店の指定する場所で食べる。このコースのいちばんの注意点は、時刻でも料金でもなく、ここにあります。谷中&根津ガイド(GO TOKYO) ↗

同じように古い町並みを歩く一日にしたいなら、川越の日帰りガイド ↗もあります。あちらは蔵造りの大通りが中心で、谷中は寺町の細い路地が中心です。東京都内で寺と門前の町を歩く組み立てでは、深大寺の日帰りガイド ↗とも重なります。

階段を下りて、路地を曲がって、最後に朱塗りの社殿へ。次の休日は、谷中・根津へ。

次の休日の、もうひとつの候補。

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