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ONE DAY IN OKUTAMA

奥多摩日帰りガイド|小河内ダムの堤頂と展望塔、ふれあい館、麦山の浮橋で湖を歩く

ダムの上に立って谷をのぞき、展示館で湖の成り立ちを知る。
午後は湖の上の浮橋を渡り、帰りは駅近くの湯へ。

晴れた日の奥多摩湖。紅葉の始まった山に囲まれた青い湖面に浮きの列が横切り、右手に白い手すりのついたコンクリートの構造物が湖へ張り出している
小河内ダム付近から見た秋の奥多摩湖(撮影当時)。:Guilhem Vellut / CC BY 2.0(長辺1600pxに縮小)

東京都・奥多摩町/湖・ダム・温泉
情報確認日:2026年9月29日

東京都のいちばん西、山梨県との境に近い奥多摩町に、奥多摩湖があります。正式には小河内貯水池という、東京の水道のためにつくられたダム湖です。湖のほとりには、ダムの上を歩ける堤頂の道と展望塔、湖と水源の森を紹介する展示館があり、少し先には湖の上を歩いて渡れる浮橋が架かっています。

今回ご紹介するのは、JR青梅線の奥多摩駅から路線バスで湖へ向かい、午前は小河内ダムと「奥多摩 水と緑のふれあい館」、午後は麦山の浮橋を渡って、帰りに駅近くの日帰り温泉へ寄る日帰りコースです。山道を歩くハイキングではなく、バスと短い散策を組み合わせています。奥多摩駅前から奥多摩湖方面のバスに乗り、約20分で奥多摩湖バス停に着きます。奥多摩 水と緑のふれあい館(東京都水道局) ↗

※開館時間・通行状況・料金は変わることがあります。お出かけ前に小河内ダム(東京都水道局) ↗と奥多摩観光協会 ↗でご確認ください。

こんな気分の日に

  • 山に囲まれた広い水面を、人の少ない時間に眺めたい
  • 大きな建造物の上に立って、その大きさを足もとから感じたい
  • 半日ほど外を歩いたら、帰りは温泉で温まって電車に乗りたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(新宿方面から)
交通手段電車+路線バス+徒歩
現地まで中央線・青梅線で奥多摩駅へ(青梅駅で乗り換え)。新宿から片道2時間前後の見込み。駅から路線バスで奥多摩湖へ
現地滞在(基本)9:30〜17:00の約7時間半
予算(基本)大人1人5,900〜9,400円程度を用意する想定
歩く量ダム周辺・浮橋・駅から温泉までで約3kmの見込み。坂はありますが、山道は歩きません

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。バスの本数と、温泉に入るかどうかで大きく変わります。

奥多摩で楽しみたい、3つのこと

1. 小河内ダムの堤頂を歩き、展望塔から谷を見下ろす

小河内ダムの堤頂の道。左右に低い欄干が続くまっすぐなコンクリートの道の先に白い塔の建物が立ち、奥には紅葉の混じる山がそびえる。道の上を何人かが歩いている
小河内ダムの堤頂(撮影当時)。写真:Guilhem Vellut / CC BY 2.0 · 2013年11月撮影(長辺1600pxに縮小)

小河内ダムは、多摩川をせき止めて造られた東京都水道局のダムです。昭和13年に起工し、戦争による工事の中断をはさんで、昭和32年11月26日に完成しました。945世帯の移転と、工事での87名の犠牲のうえに、19年余りの歳月をかけて造られたダムです。小河内ダム(東京都水道局) ↗

ダムの高さは149m、長さは353m。堤頂の道路部は標高530mにあります。完成当時、東京の水源は主に多摩川水系に頼っていました。今は都の水源の約20%ですが、利根川水系が渇水したときや事故のときには放流量を増やして給水を支える、東京都の独自の水源です。景観の良さから「ダム湖100選」と、東京都水道局の「東京水道名所」にも選ばれています。小河内ダム(東京都水道局) ↗

堤頂は歩いて渡れます。片側には湖面、反対側には深い谷が広がり、同じ場所に立ったまま、ダムの上流と下流を見比べられます。ふれあい館からダム管理事務所の前を通って500mほどの場所にあるのが、小河内ダム展望塔です。2階にはダムのジオラマと歴史を紹介するパネル、3階はダムを一望できる展望室で、東側の窓からはダムの下まで100m以上ある谷側の眺め、西側の窓からは湖と奥多摩の山が見渡せます。開館時間は午前10時から午後4時まで(7月20日から8月31日は午後5時まで)で、休館日は年末年始(12月28日から1月4日)です。小河内ダム(東京都水道局) ↗

堤頂の道は、2026年の夏に、ダムの隣の原石山からの落石で通行止めになっていました。9月11日から通行できるようになり、展望塔も再開しています。ただし、気象状況などで安全な通行が確保できないと見込まれる場合は、予告なく再び通行止めになることがあります。現地では案内表示に従ってください。小河内ダム堤体上の通行止め解除について(東京都水道局) ↗

2. 奥多摩 水と緑のふれあい館で、湖と水源の森を知る

奥多摩 水と緑のふれあい館の外観。茶色の外壁に「奥多摩 水と緑のふれあい館」の文字があり、入口の前に若い木と案内板が並ぶ。背後に緑の山が見える
奥多摩 水と緑のふれあい館の外観(撮影当時)。写真:alonfloc / CC BY 3.0 · 2011年5月撮影(長辺1600pxに縮小)

奥多摩湖バス停を降りてすぐの場所にあるのが、東京都水道局のPR施設「奥多摩 水と緑のふれあい館」です。入館料は無料です。奥多摩 水と緑のふれあい館(東京都水道局) ↗

館内では、水道水源林の四季と小河内ダムの役割を、360°シアターと模型へのプロジェクションマッピングで紹介しています。立体映像の「奥多摩3Dシアター」は、10:00から16:30まで30分ごとの上映で、上映時間は約13分です。ほかに、奥多摩の文化財や伝統芸能を紹介する「歴史・文化の旅」や、水源林を守る仕事で実際に使う道具にふれられる展示もあります。ダムの堤頂に立つ前にここで湖の成り立ちを知っておくと、外の景色の見え方が変わります。奥多摩 水と緑のふれあい館(東京都水道局) ↗

開館時間は9:30〜17:00。休館日は水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月28日から1月4日まで)で、冬期は臨時休館することがあります。2階のパノラマレストラン「カタクリの花」は10:00〜16:00(ラストオーダー)で、湖を眺めながら奥多摩の郷土料理などが食べられます。ショップの営業は9:30〜16:50です。館内での飲食は、食堂と売店の軽食スペースに限られています。奥多摩 水と緑のふれあい館(東京都水道局) ↗

3. 麦山の浮橋で、湖の上を歩いて渡る

奥多摩湖の麦山の浮橋。赤い浮きの上に手すりつきの細い通路が湖面を横切って続き、2人が歩いている。対岸には紅葉した山と集落がある
麦山の浮橋(撮影当時)。水位が下がると取り外されます。写真:Guilhem Vellut / CC BY 2.0 · 2013年11月撮影(長辺1600pxに縮小)

奥多摩湖には、対岸の管理や住民、観光客が湖を渡るための浮橋が2つ架けられています。揺れる浮橋を渡りながら、湖面を間近に眺められるのが奥多摩湖の名物です。小河内ダム(東京都水道局) ↗

このコースで渡るのは、ダムに近い方の「麦山の浮橋」です。別名は「ドラム缶橋」。常時開放で、渡るのに料金はかかりません。西東京バスの小河内神社・麦山浮橋のバス停から徒歩1分です。奥多摩町の観光スポット(奥多摩観光協会) ↗

注意したいのは、湖の水位です。ダムの水位が下がると、危険なため浮橋は取り外され、湖を渡ることができなくなります。2026年も水位の低下で通行止めになっていましたが、9月25日の昼ごろから通行が再開されています。出かける前に、東京都水道局の通行状況のお知らせを確認してください。麦山・留浦浮橋通行再開(東京都水道局) ↗

浮橋は湖面すれすれに架かっているので、風のある日は足もとが揺れます。手すりにつかまって、立ち止まって写真を撮るときは、ほかの人の通り道をふさがないように。小さな子ども連れの日は、手をつないで渡ってください。

一日の過ごし方

午前はダムと展示館、午後は浮橋と温泉にあてる組み立てです。湖の周りでは路線バスで移動します。

以下の時刻は旅の組み立て例で、バスや列車の発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
9:30奥多摩駅から路線バスで奥多摩湖へ
10:00小河内ダムの堤頂を歩き、展望塔から谷と湖を眺める
11:00水と緑のふれあい館で展示と3Dシアターを見る
12:00ふれあい館のレストランで湖を眺めながら昼食
13:15バスで小河内神社・麦山浮橋へ移動し、浮橋を渡る
14:30路線バスで奥多摩駅へ戻る
15:15もえぎの湯で入浴、または駅周辺でひと休み
17:00奥多摩駅から帰路へ

奥多摩湖から小河内神社・麦山浮橋へは、奥多摩湖止まりの便では行けません。行きのバスに乗る前に、奥多摩湖から小河内神社、小河内神社から奥多摩駅の2区間の時刻を控えておくと、この時間割を当日の時刻表に合わせてずらしやすくなります。雨の日は浮橋を省き、ふれあい館で過ごす時間を長めに取ってください。

アクセスと予算

東京方面からは、中央線の立川駅で青梅線に乗り換え、青梅駅で奥多摩行きに乗り換えます。交通アクセス(奥多摩町) ↗ 奥多摩駅前からは、「奥多摩湖」「鴨沢西」「丹波」「小菅の湯」「峰谷」「留浦」行きのいずれかのバスで、約20分で奥多摩湖バス停に着きます。奥多摩 水と緑のふれあい館(東京都水道局) ↗ 奥多摩駅のどの系統が小河内神社を通るかは、西東京バスの乗り場案内に載っています。時刻は西東京バスの時刻検索でご確認ください。奥多摩駅のりば案内(西東京バス) ↗

費目大人1人の想定
都心〜奥多摩の電車の往復として確保2,400円
路線バス3区間として確保1,800円
小河内ダム展望塔・ふれあい館の入館料(確認済み。無料)0円
昼食1,200〜2,500円
もえぎの湯の入浴料(確認済みの料金。入らない場合は0円)0〜1,200円
飲み物・おみやげ500〜1,500円
計画上の合計5,900〜9,400円

電車の2,400円とバスの1,800円は、出発駅と乗る区間を決めない予算枠で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額はJR東日本と西東京バスの運賃案内でご確認ください。

帰りに寄る「奥多摩温泉 もえぎの湯」は、JR奥多摩駅から徒歩10分の日帰り入浴施設です。営業時間は4月〜11月が10:00〜20:00(19:00受付終了)、12月〜3月が10:00〜19:00(18:00受付終了)で、定休日は月曜日(祝日の場合は翌日)。料金は3時間で大人1,200円、小学生600円(入湯税込み)です。天候や混雑の状況で営業時間が変わることがあります。営業時間・料金(奥多摩温泉 もえぎの湯) ↗

動画で、小河内貯水池を見てみる

東京都水道局の公式YouTubeチャンネルが公開している「東京水道名所『小河内貯水池(奥多摩湖)』動画」を紹介します。東京都水道局が「東京水道名所」に選んだ小河内貯水池を、1分あまりで紹介する短い映像です。東京都水道局の公式サイトから、このチャンネルへの案内があります。

これはダムと湖の紹介映像で、この日の順路を案内するものではありません。記事で渡る麦山の浮橋や、駅近くの温泉は扱っていません。また、公開は2024年です。開館時間や通行状況は、この記事の本文と公式サイトでご確認ください。

出典:東京都水道局公式(YouTube)
YouTubeで動画を見る ↗ / 公式YouTubeチャンネル(東京都水道局) ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

ダムの堤頂と浮橋の通行状況。 このコースの見どころのうち2つは、天候や湖の水位で通れなくなることがあります。2026年も、堤頂は落石で、浮橋は水位の低下で、それぞれ通行止めの期間がありました。出かける前日と当日の朝に、東京都水道局の小河内ダムのページに出るお知らせを確認してください。どちらかが通れない日は、ふれあい館と展望塔、湖畔の眺めを中心に組み直すと、行って戻るだけの一日になりにくくなります。小河内ダム(東京都水道局) ↗

水曜日と月曜日、冬の休館。 ふれあい館は水曜日(祝日の場合は翌日)が休館で、冬期は臨時休館することがあります。展望塔は年末年始のほかは開いていますが、昼食をとる予定のレストランはふれあい館の中です。駅近くのもえぎの湯は月曜日が定休日です。水曜日か月曜日に出かけるなら、食べ物と飲み物を持っていくか、温泉を省く計画にしてください。奥多摩 水と緑のふれあい館(東京都水道局) ↗

山の気温と、帰りのバス。 奥多摩湖の近くにある気象庁の小河内観測所の平年値(1991〜2020年)では、8月の日最高気温が28.5度と都心より低めですが、1月は平均気温が1.5度、日最低気温が-2.4度です。堤頂や浮橋は日差しと風をさえぎるものがないので、夏は帽子と飲み物を、秋から冬は手袋と上着を一枚多めに。冬は日が短く、山あいは早く暗くなります。湖から駅へ戻るバスは、乗りたい便と、その次の便の時刻を控えておくと、乗り遅れても慌てずにすみます。冬の夕方は次の便を待つあいだに冷え込むので、最終に近い便に頼らない計画にしてください。小河内の平年値(気象庁) ↗

同じ東京の山で、ケーブルカーと参道を組み合わせるなら高尾山の日帰りガイド ↗を。青梅線の途中で、川沿いの町並みを歩く青梅 ↗の行先ページや、同じく山と川の景色を楽しむ長瀞の日帰りガイド ↗もあわせてご覧ください。

ダムの上に立って谷をのぞき、展示館で湖の成り立ちを知り、湖の上を歩いて渡って、最後に温泉へ。次の休日は、奥多摩へ。

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