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ONE DAY IN OME

青梅日帰りガイド|旧街道を歩いて、多摩川の河原へ下りる

旧街道の商家を見ながら、川へ下りていく。
展示は閉まっていても、建物と河原は残っている。

釜の淵公園に建つ旧宮崎家住宅。苔の生えた茅葺き屋根が深く張り出し、正面に板戸と縁側が並んでいる
釜の淵公園に移築された旧宮崎家住宅(撮影当時):Suikotei / CC BY-SA 4.0(長辺1920pxに縮小)

東京都・青梅市/街道・多摩川・古民家
情報確認日:2026年10月3日

新宿から電車で1本、乗り換えても1本。青梅市観光協会によると、新宿駅から青梅駅までは中央線の快速青梅行、または立川駅での乗り換えで約1時間です。同じ東京都のなかで、駅を出ると山が見えます。アクセス(おうめ観光ガイド) ↗

青梅駅のまわりには、旧青梅街道に沿って古い商家の建物が残っています。そこから南へ坂を下りると、多摩川のそばの釜の淵公園に出ます。青梅市観光協会によると、釜の淵公園は多摩川と一体となった公園で、桜や新緑が美しく、夏を中心に釣りや川遊びの人でにぎわいます。釜の淵公園(おうめ観光ガイド) ↗

今回ご紹介するのは、旧街道を歩いてから河原へ下り、公園のなかに建つ国の重要文化財「旧宮崎家住宅」を見て帰る日帰りコースです。ただしこの行先には、出かける前に必ず知っておきたい事情がひとつあります。街の展示施設が、いまは多くが休館しています。

※営業時間・料金・運行は変わることがあります。お出かけ前におうめ観光ガイド ↗と各施設の公式サイトでご確認ください。

こんな気分の日に

  • 都内から出ずに、山と川のある町まで行きたい
  • 古い建物の並ぶ通りを、目的を決めずに歩きたい
  • 川の音のするところで座って、何もしない時間を取りたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(JR中央線・青梅線)
交通手段電車+徒歩
現地まで青梅駅から旧青梅街道と釜の淵公園は徒歩圏
現地滞在(基本)10:00〜15:30の約5時間半
予算(基本)大人1人3,500〜8,500円程度を用意する想定
歩く量街道と河原を往復して約4〜5kmの見込み。川へ下る坂と、駅へ戻る上り坂がある

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。河原でどれだけ座るかで変わります。

青梅で楽しみたい、3つのこと

1. 旧青梅街道を歩いて、青梅宿のなごりを見る

青梅市街の旧青梅街道。片側に古い木造の商家、反対側に看板を掲げた店が並び、歩道にレトロな街灯と幟が立っている
青梅市街の旧青梅街道(撮影当時)。写真:Tetsu5670 / CC BY 3.0 · 2008年11月撮影(長辺1600pxに縮小)

青梅駅を出て歩くのが旧青梅街道です。江戸へ石灰を運んだ道で、沿道には宿場だったころの商家が残っています。

その一軒が旧稲葉家住宅です。青梅市によると、江戸時代に青梅宿の町年寄を勤めた稲葉家の旧宅で、稲葉家は材木商や青梅縞の仲買問屋を営んだ青梅でも有数の豪商でした。「店蔵」と呼ばれる土蔵造りの母屋は、建築様式から江戸時代後期(18世紀後半から19世紀初め頃)に建てられたと考えられています。昭和54年に市へ寄贈され、昭和56年3月に東京都の有形民俗文化財に指定されました。旧稲葉家住宅(青梅市) ↗

公開時間は4月から9月が10:00〜17:00、10月から3月が10:00〜16:00で、定休日は月曜日(祝日の場合は翌平日)です。JR青梅駅から徒歩約10分。旧稲葉家住宅(おうめ観光ガイド) ↗

この通りで期待しすぎないほうがよい施設もあります。 青梅市立美術館と青梅市立小島善太郎美術館は、空調等の設備改修工事のため令和6年2月5日から令和9年3月頃まで(予定)休館しています。街歩きのついでに寄れる館としては数えないでください。【休館中】青梅市立美術館(おうめ観光ガイド) ↗

2. 釜の淵公園へ下りて、多摩川を見る

街道から南へ坂を下ると、多摩川が大きく曲がるところに釜の淵公園があります。青梅市観光協会によると、JR青梅駅から徒歩約15分、または青梅駅から都営バスの駒木町循環で「郷土博物館入口」バス停を降りて徒歩約5分です。

川の流れと河原の石、対岸の崖と木立が、公園の景色のほとんどです。設備を見に行く場所ではなく、座って川を見る場所だと思っていくと、ちょうどよく過ごせます。

この公園には守るべきことがいくつかあります。青梅市観光協会は、公園内でのバーベキューはできないこと(河原は公園内ではありません)、直火によるバーベキュー等は景観を損ね火災等のおそれがあるため禁止されていること、園内にごみ置き場はないのでごみは各自で持ち帰ることを案内しています。河原でのバーベキューのマナーについては、河川管理者である国土交通省の案内を見るよう示されています。

3. 旧宮崎家住宅で、19世紀の農家に上がる

旧宮崎家住宅の縁側。磨かれた厚い板敷きの上に、お手玉を入れた竹かごがひとつ置かれている
旧宮崎家住宅の縁側に置かれたお手玉(撮影当時)。写真:Takashi .M / CC BY 2.0 · 2013年6月撮影(長辺1600pxに縮小)

公園のなかに、茅葺きの古民家が建っています。国の重要文化財、旧宮崎家住宅です。

青梅市によると、建築様式から一般的な農民の家として19世紀初頭に建てられたと考えられ、「広間型」と呼ばれる古い型式の間取りを持つこと、この地方独特の杉皮と茅を交互に混ぜる屋根の葺き方が特徴です。もとは北小曾木村(現在の青梅市成木8丁目夕倉地区)にあった住宅で、昭和52年に所有者から青梅市へ寄贈され、昭和53年1月に国の重要文化財に指定されました。移築復元工事は昭和53年4月から昭和54年6月までの工期で行われています。旧宮崎家住宅(青梅市) ↗

公開時間は4月から9月が10:00〜17:00、10月から3月が10:00〜16:00、定休日は月曜日(祝日の場合は翌平日)です。JR青梅駅から徒歩約15分。旧宮崎家住宅(おうめ観光ガイド) ↗

隣の青梅市郷土博物館は、いま閉まっています。 青梅市によると、郷土博物館は空調や照明など館内設備の老朽化のため、令和7年4月1日から休館しています。休館中も資料の保管や刊行図書の販売などの博物館業務は本館事務室で行われており、隣接する旧宮崎家住宅をはじめ旧吉野家住宅や旧稲葉家住宅は通常どおり公開されます。つまり建物は見られますが、展示は見られません。 この違いを知らずに行くと、肩透かしになります。青梅市郷土博物館休館のお知らせ(青梅市) ↗

一日の過ごし方

午前を街道、午後を河原にあてる組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、電車の発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
10:00青梅駅から、旧青梅街道へ
11:00青梅宿の街並みを味わう
12:00街道沿いで昼食
13:15釜の淵公園へ歩く
14:30青梅駅方面へ戻り、甘いものを
15:30青梅駅から帰路へ

古民家2軒を両方見るなら、10月から3月は両方とも16:00で閉まることを先に頭に入れてください。13:15に公園へ下りる組み立てなら間に合いますが、昼食が長引くと旧宮崎家住宅のほうが危うくなります。

雨の日や風の強い日は、河原へ下りるのをやめて、街道沿いの店と古民家の見学に時間を寄せてください。大雨のあとは、次の項目のとおり河原に近づかないでください。

アクセスと予算

青梅市観光協会によると、新宿駅から青梅駅までは中央線の快速青梅行、または立川駅で乗り換えて約1時間です。町田駅からは八王子駅と拝島駅で乗り換えて約1時間20分、大宮駅からは西国分寺駅と立川駅で乗り換えて約1時間40分かかります。駅からは旧青梅街道も釜の淵公園も歩いて行ける距離なので、現地でバスに乗らない日もあります。

費目大人1人の想定
電車の往復として確保2,000〜3,500円
見学のための現金0〜500円
昼食1,000〜2,500円
カフェ・飲み物500〜2,000円
計画上の合計3,500〜8,500円

電車の枠は、出発駅を決めない想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額はJR東日本 ↗の運賃案内でご確認ください。古民家2軒については、公式ページに観覧料の記載がないため金額を置かず、現金を少し持っていく前提にしています。

車で行く場合、青梅市観光協会によると、東京方面からは中央道の八王子ジャンクションから圏央道の日の出インターを経て国道411号です。ただしこのコースは駅から歩く前提で組んでいるので、電車のほうが素直に回れます。

動画で、青梅の秋を見てみる

青梅市の観光動画チャンネル「Ome Blue」が公開している観光PR映像「都心から約1時間の別世界 〜青梅に秋を感じに行こう〜」を紹介します。3分ほどの映像で、紅葉の時期の青梅で見られるもの、味わえるもの、体験できるものを集めた内容です。おうめ観光ガイド ↗のトップページに埋め込まれています。

この動画には、制作側からの注意書きが付いています。 「動画に登場する施設・サービスは制作した令和2年度当時のものです。現在とは状況が異なる場合があります」。この記事で書いたとおり、郷土博物館と市立美術館はその後に休館しました。映像で見た施設が今も開いているとはかぎりません。また、映像は市内の広い範囲を映していて、この記事の一日とは範囲が重なりません。

出典:Ome Blue 東京青梅 観光動画チャンネル(YouTube)
YouTubeで動画を見る ↗ / おうめ観光ガイド ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

サイレンが鳴ったら、川から離れる。 青梅市によると、上流の小河内ダムでは台風や豪雨などの影響で大量の水を放流することがあり、支流から流れる水と合流して多摩川の水位が急に上がります。川沿いに警報装置が設置されていて、サイレンが鳴るときは川の水が増えるので、川に近づかないよう案内されています。晴れている日でも、上流で降っていれば起こります。小河内ダムからの放流に注意しましょう(青梅市) ↗

河原で遊ぶなら、ライフジャケットを。 青梅市は、ぐらつく石や苔の生えた石を踏んでの転倒、深さや流れの強い場所への進入、上流での大雨による急な水位上昇などを川での事故の原因に挙げ、堰や落差工など段差のある場所や橋などの工作物の近くは深みができやすく強い流れに引き込まれるおそれがあるとして、近づかないよう呼びかけています。この記事は川に入らない前提で組んでいますが、入る人がいる日は装備を整えてください。ライフジャケットを着用しましょう(青梅市) ↗

月曜日は、見るものがほとんどなくなる。 旧稲葉家住宅も旧宮崎家住宅も定休日は月曜日(祝日の場合は翌平日)です。郷土博物館と市立美術館はもともと休館中なので、月曜日に行くと街道を歩いて河原に座るだけの一日になります。それでよければ静かですが、古民家が目当てなら曜日を選んでください。旧宮崎家住宅(おうめ観光ガイド) ↗

同じ青梅線でもっと奥まで行くなら、奥多摩の日帰りガイド ↗があります。あちらは渓谷と湖が中心で、青梅は街道と河原が中心です。都内で山に近い一日という点では、高尾山の日帰りガイド ↗とも重なります。

旧街道を歩いて、河原に座る。次の休日は、青梅へ。

次の休日の、もうひとつの候補。

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