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ONE DAY IN TOCHIGI-CITY

栃木・蔵の街日帰りガイド|山車を見て、巴波川を舟で下る

山車を見上げてから、川沿いの蔵へ。
最後は舟に乗って、町を水の上から眺める。

栃木市の巴波川。右岸に黒塀と白壁の土蔵が続き、川面を船頭の操る小舟が進んでいる
巴波川の黒塀と土蔵、蔵の街遊覧船(撮影当時):Nerotaso / CC BY-SA 3.0(長辺1920pxに縮小)

栃木県・栃木市/蔵の街・巴波川・舟めぐり
情報確認日:2026年10月3日

栃木市観光協会によると、浅草駅から栃木駅までは東武日光線の特急で70分です。JRなら東京駅から東北新幹線で小山駅まで40分、両毛線に乗り換えて10分で栃木駅に着きます。アクセス方法(栃木市観光協会) ↗

駅の北に広がる旧市街は「蔵の街」として案内されています。その中を流れるのが巴波川(うずまがわ)です。栃木市観光協会によると、巴波川の舟運は元和3年(1617)、徳川家康の霊柩を久能山から日光山へ改葬した際に、御用荷物などを栃木河岸に陸上げしたことに始まります。その後は江戸との交易で栄え、幕末から昭和初期にかけて問屋町として「北関東の商都」と呼ばれました。巴波川(栃木市観光協会) ↗

今回ご紹介するのは、午前に秋まつりの山車を見て、午後は巴波川沿いの蔵を歩き、最後に遊覧船で川を下る日帰りコースです。駅から歩いて回れる範囲に収まります。

※営業時間・料金・運行は変わることがあります。お出かけ前に栃木市観光協会 ↗と各施設の公式サイトでご確認ください。

こんな気分の日に

  • 古い蔵の並ぶ町を、地図を見すぎずに歩きたい
  • 川の上から町を眺める、ゆっくりした乗り物に乗りたい
  • 浅草から乗り換えなしで行ける、近すぎない町に出かけたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(東武浅草駅・JR東京駅)
交通手段電車+徒歩
現地まで栃木駅から巴波川までは徒歩約10分
現地滞在(基本)10:00〜16:00の約6時間
予算(基本)大人1人5,800〜13,300円程度を用意する想定
歩く量駅と山車会館、巴波川沿いを回って約4km前後の見込み。坂はほとんどない

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。どの館に入るか、舟に乗るかで変わります。

栃木・蔵の街で楽しみたい、3つのこと

1. とちぎ山車会館で、秋まつりの山車を間近に見る

とちぎ山車会館の入口。「山車会館」と書かれた提灯を下げた2本の門柱の先に、コンクリート造りの建物が見える
とちぎ山車会館の入口(撮影当時)。写真:Abasaa(あばさー) / Public domain · 2014年1月撮影(長辺1600pxに縮小)

駅から蔵の街大通りを歩いていくと、とちぎ山車会館があります。栃木市観光協会によると、2年に一度開かれる「とちぎ秋まつり」を、デジタル技術を使った演出と実物の山車3台で再現している施設です。

平成7年(1995年)2月に開館し、県指定有形民俗文化財の山車の保存も兼ねて、3台を常に展示しながら定期的にほかの3台と入れ替えています。2階は山車の資料の展示室です。祭りの年でなくても、山車の大きさと人形の細工を目の前で見られます。とちぎ山車会館(栃木市観光協会) ↗

入館料は大人500円、中学生以下は無料です。開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)。休館日が月によって変わるので注意してください。休館は1・2・3・7・8・12月の月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)と年末年始で、展示替えによる臨時休館もあります。JR・東武の栃木駅から徒歩約15分です。

2. 巴波川沿いを歩き、横山郷土館の石蔵を見る

巴波川沿いの横山郷土館。瓦屋根の木造の店舗を挟んで、左右に石積みの蔵が向き合って建ち、手前に川沿いの柵と松がある
巴波川沿いの横山郷土館(撮影当時)。写真:Abasaa(あばさー) / Public domain · 2014年1月撮影(長辺1600pxに縮小)

山車会館から巴波川のほうへ歩くと、川のほとりに横山郷土館があります。栃木市観光協会によると、横山家は店舗の右半分で麻問屋、左半分で銀行を営んだ明治の豪商でした。「両袖切妻造」と呼ばれる店舗には、当時の帳場などが再現されています。

店舗の両側には、鹿沼産の深岩石でつくった石蔵が左右に向き合って建っています。右が麻蔵、左が文庫蔵で、腰まわりに岩舟石、軒まわりに赤レンガを組み、災害への備えをほどこした造りです。どちらも間口四間(7.2m)、奥行き五間(9m)あります。店舗兼住居、蔵、洋館は国の登録有形文化財です。横山郷土館(栃木市観光協会) ↗

入館料は一般(高校生以上)300円、中学生以下は無料。開館は午前9時から午後5時(最終入館午後4時半)で、毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)と年末年始が休みです。栃木駅から徒歩約18分です。

ここから川沿いを下ると、白壁の土蔵と黒塀が続きます。栃木市観光協会によると、塚田家は江戸時代後期から木材回漕問屋を営んだ豪商で、木材を筏に組んで巴波川から利根川を経て江戸深川の木場まで運んでいたといわれています。川沿いの120メートルほどの黒塀は、塚田歴史伝説館のものです。塚田歴史伝説館(栃木市観光協会) ↗

川沿いの道で写真を撮るときは、通る人の妨げにならないよう端に寄ってください。水面をのぞき込むときは、足元を確かめてから。

3. 蔵の街遊覧船で、船頭の話を聞きながら川を下る

遊覧船の舳先から見た巴波川。橋をくぐる先の川の上に、たくさんの鯉のぼりが掲げられている
鯉のぼりの時期に、遊覧船の上から見た巴波川(撮影当時)。写真:芳蘭 徐芳蘭 / CC BY 2.0 · 2017年5月撮影(長辺1600pxに縮小)

塚田歴史伝説館のとなりにある待合処から、舟が出ています。蔵の街遊覧船によると、乗船時間はおよそ30分間で、川の流れに乗って船頭が栃木市や巴波川の歴史、地域にまつわる話を、『栃木河岸船頭唄』とともに案内します。幸来橋から巴波橋のあたりは江戸時代を思わせる蔵造りの建物が並び、ドラマやCMのロケ地にもたびたび使われています。

運行は毎日で、年末年始と荒天時は休みです。3月〜11月は10:00〜16:00(最終受付15:50)、12月〜2月は10:00〜15:00(最終受付14:50)。料金は大人(中学生以上)1,000円、小人(小学生)700円です。天候や水量の状況により中止する場合があり、とちぎ秋まつりや歌麿まつりなどの期間中は運行時間が変わることがあります。運行案内・料金(蔵の街遊覧船) ↗

春の「うずまの鯉のぼり」(3月〜5月)の時期には、川の上に1,151匹の鯉のぼりが掲げられ、舟はその下を行き来します。季節を選べるなら、この時期の舟は見え方が変わります。

一日の過ごし方

午前を大通りと山車会館、午後を巴波川にあてる組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、電車の発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
10:00栃木駅北口から、蔵の街大通りを北へ
11:00とちぎ山車会館で山車を見る
12:00街なかで昼食
13:15巴波川沿いを歩き、横山郷土館へ
14:30蔵の街遊覧船で川を下る
16:00栃木駅から帰路へ

遊覧船は14:30に待合処へ着く組み立てにしています。12月〜2月は最終受付が14:50と早いので、冬は昼食を短めにして、舟を先に回す順番に入れ替えてもかまいません。

雨の日は舟を省き、山車会館と横山郷土館、入館無料の栃木市郷土参考館など屋内で見られる場所を中心にしてください。郷土参考館は質屋を営んでいた坂倉家の母屋と土蔵からなる江戸時代の建物で、栃木市によると開館時間は9時00分〜17時00分、月曜日(休日の場合は翌日)などが休館日です。栃木市郷土参考館(栃木市) ↗

アクセスと予算

栃木市観光協会によると、浅草駅から栃木駅までは東武日光線の特急で70分です。東京駅からは東北新幹線で小山駅まで40分、両毛線で10分です。どちらも乗り換えが少なく、駅からはこのコースのどこへも歩いて行けます。

費目大人1人の想定
電車の往復として確保2,500〜7,500円
山車会館・横山郷土館・遊覧船1,800円
昼食1,000〜2,500円
カフェ・おみやげ500〜1,500円
計画上の合計5,800〜13,300円

電車の枠は、東武の特急を使うか新幹線を使うかで大きく変わるため、確認済みの運賃ではありません。区間の金額は東武鉄道 ↗とJR東日本 ↗の運賃案内でご確認ください。見学と舟の1,800円は、山車会館500円・横山郷土館300円・遊覧船1,000円の合計です。

車で行く場合、栃木市観光協会によると、東北自動車道の栃木ICから県道で市内へ入ります。蔵の街第1駐車場は9:00〜18:00で普通車30分100円、栃木市役所の立体駐車場は8:30〜19:30で無料です。とちぎ山車会館に入館した人などは第1駐車場が無料になる案内もあります。駐車場(栃木市観光協会) ↗ 蔵の街には酒類を出す店もあるので、運転する人は飲まない前提で店と立ち寄り先を選んでください。

動画で、蔵の街を見てみる

栃木市観光協会の公式チャンネルが公開している「歴史を感じる『蔵の街とちぎ』(栃木県栃木市)」を紹介します。1分40秒の映像で、蔵の街の見どころを集めた内容です。栃木市観光協会の動画ページ ↗に、この動画が並んでいます。

この日の順路を案内する動画ではありません。映像に出てくる場所の順番や施設の営業状況は、この記事の一日とは別のものとしてご覧ください。

出典:栃木市観光(栃木市観光協会公式チャンネル、YouTube)
YouTubeで動画を見る ↗ / 栃木市観光協会・動画 ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

栃木駅と新栃木駅を取り違えない。 栃木市観光協会の駅案内によると、栃木駅はJR両毛線と東武日光線、新栃木駅は東武宇都宮線と日光線の駅で、どちらも観光協会の案内では中央エリアの駅です。このコースは栃木駅を起点にしています。東武線で向かう人は、降りる駅を確かめてください。市内の駅について(栃木市観光協会) ↗

舟は、当日になって止まることがある。 遊覧船は天候や水量の状況により中止する場合があり、臨時休業は公式サイトのお知らせで案内されます。2026年にも運休のお知らせが出ています。乗るつもりなら、出かける朝に蔵の街遊覧船 ↗のお知らせを見てください。夏は日陰の少ない川沿いと舟の上で日差しを受けるので、帽子と飲み物を。冬は川風で冷えるので、一枚多めに着ていくと安心です。

月曜日と、展示替えの休みを先に見る。 横山郷土館と郷土参考館は月曜日が休みで、山車会館も1・2・3・7・8・12月は月曜日が休館です。足を延ばして栃木市立美術館(旧県庁堀のそば)や、大正10年に建てられた旧栃木町役場庁舎を使う栃木市立文学館に寄るなら、展示替えの整理期間にも気をつけてください。たとえば美術館は、展示替えのため2026年9月24日から10月9日まで休館しています。栃木市立美術館(栃木市) ↗ / 栃木市立文学館(栃木市) ↗

蔵造りの町並みを歩く一日という点では、川越の日帰りガイド ↗とよく似ています。川越は通りの店を、栃木は川と舟を中心に組んでいます。同じ栃木県で一日を過ごすなら、宇都宮の日帰りガイド ↗や日光の日帰りガイド ↗もあります。

山車を見上げて、川を下る。次の休日は、栃木の蔵の街へ。

次の休日の、もうひとつの候補。

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