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ONE DAY IN FUTTSU

富津日帰りガイド|岬の先の展望塔に上り、東京湾越しの富士山を眺める

岬の先の塔に上って、東京湾を見渡す。
午後は、海苔の海だったころの富津を知る。

富津岬の松林の向こうに明治百年記念展望塔が立ち、東京湾と対岸の街並みの先に雪をかぶった富士山がそびえている
富津岬の松林と明治百年記念展望塔、東京湾越しの富士山(撮影当時):certified / CC BY 3.0(JPEG形式で再圧縮(寸法は原寸の1920×1280pxのまま))

千葉県・富津市/海辺・ドライブ
情報確認日:2026年10月3日

東京湾の東側から、細長い砂の岬が海へ突き出しています。富津岬です。千葉県立富津公園の公式サイトによると、岬は約5キロの砂洲で、その先端に富津公園があります。半島の先端に立つのが、明治百年記念展望塔です。公園案内(千葉県立富津公園) ↗

今回ご紹介するのは、東京方面から自家用車で富津公園へ向かい、展望塔と岬の松林、中の島展望塔をめぐって、午後は海苔と漁で栄えた富津の歴史に触れる日帰りコースです。泳いだり潮干狩りをしたりする日ではなく、海を眺めて歩く一日として組んでいます。

※施設の開館日や道路の状況は変わります。お出かけ前に千葉県立富津公園のお知らせ ↗と富津市の観光情報 ↗でご確認ください。

こんな気分の日に

  • 高いところから、海と遠くの山をまとめて見渡したい
  • 車を降りたら、松林と海の間を少しだけ歩きたい
  • 東京湾を、いつもと反対の岸から眺めてみたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(東京湾アクアライン・館山自動車道の方面から)
交通手段自家用車1台に大人2人+現地で徒歩
現地まで館山自動車道の木更津南ICから岬の先端まで約20分と案内されています。都心からの所要は経路と道路状況で変わります
現地滞在(基本)10:30〜15:00の約4時間半
予算(基本)大人1人5,000〜9,500円程度を用意する想定
歩く量公園内の散策で約2〜3kmの見込み。道は平らですが、2つの展望塔は階段で上り下りします

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。高速料金や燃料費、園内をどこまで歩くかによって変わります。

富津で楽しみたい、3つのこと

1. 明治百年記念展望塔に上り、東京湾を見渡す

富津岬の先端に立つ明治百年記念展望塔。コンクリートの床と階段を何層も積み重ねた形で、手前に海と岸壁の階段がある
岬の先端に立つ明治百年記念展望塔(撮影当時)。写真:くーさん / CC BY 2.0 · 2008年8月撮影(長辺1600pxに縮小)

岬の先端まで来ると、コンクリートの床をいくつも積み重ねたような塔が見えてきます。富津市によると、明治百年記念展望塔は五葉松をかたどった展望塔で、昭和46年に完成しました。最上階の高さは21.8mです。

塔の上からは、東京湾と対岸の景色、房総の丘陵が一度に見渡せます。富津市は、明治から大正にかけて首都防衛のために造られた第一海堡・第二海堡や、空気の澄んだ日には富士山がくっきり見えること、夕景も人気であることを紹介しています。国土交通省関東地方整備局が選んだ「関東の富士見百景」の一つにもなっています。明治百年記念展望塔(富津市) ↗

近くの駐車場は富津公園第3駐車場で、乗用車100台分です。塔は屋根のない階段と踊り場でできていて、上に行くほど海風を強く受けます。風の強い日は無理に最上階まで上がらず、途中の段で景色を見るだけでも十分です。富士山が見えるかどうかはその日の空気しだいなので、見えなくても対岸の街と行き交う船を眺める時間にしてください。

2. 松林の砂洲を歩き、中の島展望塔から公園を見渡す

明治百年記念展望塔の上から見た富津岬。左右を海にはさまれた細長い砂洲に松林が続き、手前に駐車場と道路の折り返しがある
明治百年記念展望塔から見た、松林の続く富津岬の砂洲(撮影当時)。写真:toshinori baba / Public domain · 2009年12月撮影(長辺1600pxに縮小)

展望塔から陸の方を振り返ると、海にはさまれた細長い松林が続いています。富津公園の公式サイトによると、富津岬は明治以来、太平洋戦争まで要塞地帯で、民間人は立ち入りできませんでした。そのため手つかずの自然が多く残り、海岸部は昭和29年12月21日に千葉県の天然記念物「富津洲海浜植物群落地」に指定されています。「日本の白砂青松100選」にも選ばれました。公園案内(千葉県立富津公園) ↗

公園の入口近くには、大池に囲まれた高台にもう一つの展望塔、中の島展望塔があります。富津市によると、この高台は明治から大正に造られた首都防衛のための砲台の跡で、展望塔からは360度の眺めが広がり、天気のよい日には富士山も見えます。「ちば眺望百景」の一つです。近くには普通車480台の無料駐車場があります。中の島展望塔(富津市) ↗

ちば観光ナビによると、中の島のまわりには約150本の桜が植えられ、見頃は3月下旬から4月上旬です。富津公園(ちば観光ナビ) ↗

園内を歩くときに知っておきたい決まりもあります。公園の公式サイトによると、園内にごみ箱やごみ捨て場はないので、ごみは持ち帰ります。ドローンは使えず、許可された場所以外は火気厳禁です。天然記念物の指定地があるため、砂浜への車の乗り入れも制限されています。千葉県立富津公園 ↗

3. 富津埋立記念館で、海苔の海だったころを知る

午後は岬を離れ、富津公民館の隣にある富津埋立記念館に寄ります。富津市によると、かつての富津は遠浅で豊かな海をもつ好漁場で、魚や貝、海苔が水揚げされ、江戸前の食文化を支えていました。工業化とともに沖の埋め立てが進み、海は姿を変えています。記念館では、漁に使った船や器具の展示を通して、埋め立て前の海の姿と郷土の産業を伝えています。受付ホールの上部は、江戸時代から富津岬に置かれた砲台をモチーフにした設計です。

見学料は無料で、開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は毎週月曜日(祝日と重なるときはその翌日)と年末年始です。土曜日・日曜日は開館していて、そのまま入れます。 火曜日から金曜日は施錠されているので、隣の富津公民館に声をかけるか電話で見学したい旨を伝えます。展示の専門職員はいないため、各自で見て回る形です。富津埋立記念館(富津市) ↗

海苔の養殖は今も富津の産業です。富津市によると、富津市の海苔養殖は千葉県の海苔生産の8割を占めています。富津の漁業 -海苔の養殖業-(富津市) ↗ 地元の海苔を使う郷土料理に「鉄砲巻き」があり、醤油で味付けしたカツオ節を具に、すし飯ではなくご飯で巻いた太巻きです。漁師が作業の合間に片手で食べられるよう工夫されたもので、令和7年に文化庁の「100年フード」に認定されました。「鉄砲巻き」が100年フードに認定(富津市) ↗ 店先で見かけたら、昼食やおみやげの候補にしてみてください。この記事では店を決めていないので、飲食店は編集上の候補として見ていただく前提です。

一日の過ごし方

朝の移動に時間を使い、現地では公園の中を車で2か所に分けて回る組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、道路状況によって前後します。

時刻の目安過ごし方
08:30東京方面を出発。休憩をはさみながら木更津方面へ
10:30富津公園に着き、中の島展望塔と松林を歩く
11:30岬の先端へ移動し、明治百年記念展望塔に上る
12:30近くの食事処で昼食
14:00富津埋立記念館で、海苔と漁の展示を見る
15:00渋滞が長くなる前に帰路へ

富士山を見たいなら、空気の澄んだ日を選ぶのがいちばんの近道です。平日に記念館へ寄る日は、公民館に声をかける手間を見込んでおきましょう。月曜日は記念館が休みなので、14:00の枠は公園の散策を延ばすか、早めに帰路につく時間にあててください。

アクセスと予算

車の場合、富津市によると、館山自動車道の木更津南ICから国道16号線を直進し、県道を岬の先端に向かって約20分です。富津公園の公式サイトは、東京・横浜方面からは東京湾アクアラインを経由して木更津南ICで降りる経路を案内しており、アクアラインの海ほたるSAからは約30分としています。アクセス(千葉県立富津公園) ↗

ちば観光ナビによると、富津公園の駐車場は無料です。富津公園(ちば観光ナビ) ↗ 昼食をとる食事処には、酒類を出す店もあります。運転する人は飲まない前提で、店と立ち寄り先を選んでください。行楽期は道路が混むことがあるので、出発前に道路状況を確かめ、帰りの時間には余裕を持たせましょう。

電車とバスでも行けます。JR内房線の青堀駅から日東交通の富津公園行きバスに乗り、終点で降ります。千葉県によるとバスは15分で、富津市によると終点から明治百年記念展望塔までは徒歩約20分です。富津公園(千葉県) ↗ バスの本数は多くないので、時刻は富津市の市内路線バス時刻表 ↗から日東交通の「富津線」の時刻表を開いて、帰りの便まで先に確かめてください。

費目大人1人の想定(2人で分担)
高速料金・燃料費として1台6,000〜10,000円を2人で分担3,000〜5,000円
駐車場0円
昼食1,500〜3,000円
お茶・おみやげ500〜1,500円
計画上の合計5,000〜9,500円

高速料金・燃料費の枠は経路も車種も決めない想定で、確認済みの金額ではありません。区間の通行料金は、出発前に道路会社の料金案内でご確認ください。富津埋立記念館は見学無料です。1人で車を使う日は分担ができないぶん増額が必要です。

動画で、海苔の海だったころを見てみる

富津市の公式チャンネルが公開している「【富津の海苔養殖】昭和三十四年すべての作業は手仕事だった」を紹介します。動画の説明によると、平成5年に富津地区転業対策等記念事業として、かつての海苔養殖の様子を記録に残そうと作られた映像資料です。約20分あり、竹の仕入れから始まる一年の作業が季節ごとに出てきます。富津市の富津埋立記念館のページにも、この動画が埋め込まれています。

この日の順路を案内する動画ではありません。映っているのは昭和34年の様子で、動画の説明にも、現在の世相や方法とは異なると書かれています。記念館の展示を見る前後に、埋め立て前の海の姿を知る資料としてご覧ください。

出典:千葉県富津市YouTubeチャンネル
YouTubeで動画を見る ↗ / 富津埋立記念館(富津市) ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

台風や強風の日は、公園そのものが閉まることがある。 富津公園の公式サイトは、2026年9月21日に台風の接近で全施設を臨時休館とし、突風による枝折れの危険があるとして来園も控えるよう呼びかけました。9月11日には園内の倒木で一部区間が通行止めになりました(翌12日に復旧)。岬は三方を海に囲まれ、風をさえぎるものがありません。出かける朝に公園のお知らせ ↗と天気予報を見て、風の強い日は展望塔に上らない、あるいは日を改める判断をしてください。夏は日陰の少ない砂地と塔の上で日差しを受けるので、帽子と飲み物を。冬は海風で冷えるので、一枚多めに着ていくと安心です。

泳ぐ日、潮干狩りの日は、別の計画にする。 富津市によると、令和8年度の富津海水浴場の開設期間は7月18日から8月23日まででした。遊泳区域とビーチでは、花火・キャンプ・火気の使用・バーベキュー・車両の乗り入れなどが禁止されています。富津海水浴場(富津市) ↗ この記事の一日は水に入らない計画です。潮干狩りは富津漁業協同組合が富津海岸で開いていて、営業日と時間は潮の満ち引きで決まり、潮見表で案内されます。行くなら富津漁業協同組合 ↗で営業日を確かめ、道具と着替えを用意したうえで別の日に組んでください。

月曜日と平日の記念館に気をつける。 富津埋立記念館は月曜日が休館で、火曜日から金曜日は鍵がかかっています。平日に寄るなら、隣の富津公民館に声をかけて開けてもらう形になります。そのまま入れるのは土曜日・日曜日です。富津埋立記念館(富津市) ↗

海を眺める日帰りという点では、大洗の日帰りガイド ↗も近い組み立てです。あちらも車で海辺の拠点を移しながら過ごします。展望塔から見える対岸の三浦半島へは、三崎・城ヶ島の日帰りガイド ↗があります。同じ千葉県で海の景色を見に行くなら、銚子の日帰りガイド ↗もどうぞ。

塔の上で、海の向こうの富士山を待つ。次の休日は、富津岬へ。

次の休日の、もうひとつの候補。

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