茨城県・大洗町/海辺・ドライブ
情報確認日:2026年9月23日
波が岩に当たって、白く砕ける。その岩の上に鳥居が一基だけ立っています。大洗の写真でよく見るあの景色は、海岸の柵の内側から眺めるものです。
今回ご紹介するのは、東京方面から自家用車で大洗へ向かい、大洗磯前神社と神磯の鳥居、午後は大洗サンビーチの砂浜をたどる日帰りコースです。岩場には下りません。神磯は神社が禁足地と定めている場所で、そもそも人が立ち入る所ではないからです。神磯の鳥居(大洗磯前神社) ↗
※施設の営業時間・料金と、駐車場の有料期間は変わります。お出かけ前に大洗磯前神社の御案内・交通 ↗と大洗サンビーチ駐車場の有料化について(大洗観光協会) ↗でご確認ください。
こんな気分の日に
- 海を、ただ正面から見たい
- 歩きどおしにはせず、車で拠点を移しながら過ごしたい
- 遠くまで行かずに、いつもと違う空の広さに出たい
日帰り旅の基本情報
| 項目 | このコースの目安 |
|---|---|
| 出発地 | 東京都心(常磐自動車道・北関東自動車道の方面から) |
| 交通手段 | 自家用車1台に大人2人+現地で徒歩 |
| 現地まで | 水戸大洗インターチェンジから神社まで15分と案内されています。都心からの所要は経路と道路状況で変わります |
| 現地滞在(基本) | 10:30〜15:30の約5時間 |
| 予算(基本) | 大人1人6,000〜10,500円程度を用意する想定 |
| 歩く量 | 全体で約2kmの見込み。境内に階段があり、砂浜は足を取られます |
滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。高速料金や燃料費、立ち寄る施設によって変わります。
大洗で楽しみたい、3つのこと
1. 大洗磯前神社に参拝する

御祭神は大己貴命と少彦名命の二柱。神社の由緒によれば、平安時代の歴史書『日本文徳天皇実録』に、文徳天皇の斉衡3年(856)12月29日、現在の神磯に二神が降臨し、「今民を済わんが為、亦帰り来たれり」と告げたと記されており、これが創建の始まりと伝えられています。医薬の神として信仰され、平安の書物には「大洗磯前薬師菩薩明神」とも書かれました。御祭神・由緒(大洗磯前神社) ↗
社殿は戦国時代の兵乱で焼失しましたが、江戸時代に水戸藩2代藩主・徳川光圀公の命で元禄3年(1690)に造営が始まり、享保15年(1730)に完成したのが今の本殿・拝殿・随神門です。本殿・拝殿は彫刻や建築様式が江戸初期の数少ない建造物として県の文化財に指定されています。柱の上や蟇股の彫り物は、近づくと一つずつ表情が違うのが分かります。
開門時間は5月から8月が5:30〜18:00、9月から4月が6:00〜17:00。授与所と御朱印の受付は8:30〜16:30、祈祷受付は9:00〜15:30です。休憩所とお手洗いは6:00頃から17:00頃まで。駐車場は道路をまたぐ鳥居の横、灯篭が並ぶ坂を上がった先にあり、利用できるのは日の出の時間から午後7時までで、夜間の駐車はできません。御案内・交通(大洗磯前神社) ↗
2. 神磯の鳥居を、陸から眺める

境内から海側へ出ると、道路をはさんだ先が海岸です。御祭神が降臨したと伝わる磯を「神磯」と呼び、神社はここを禁足地、つまり足を踏み入れてはいけない場所としています。岩礁の上に立つ鳥居は、神社だけでなく大洗町のシンボルになりました。徳川光圀公が参拝した折にこの景観を称えて詠んだ歌も伝わっています。神磯の鳥居(大洗磯前神社) ↗
神社が繰り返し案内しているのは、あの写真が朝日だということです。公式サイトには「夕日と間違われる方が多いようです。朝日です」と書かれています。冬至の頃には鳥居と朝日を一枚におさめられるとのことで、毎年元日には宮司以下の神職が海岸に降り、初日の出を拝む「初日の出奉拝式」が行われます。日中に訪れるこのコースでは逆光の順番が違うので、同じ絵にはなりません。そこは割り切って、波と岩と鳥居の関係を見る時間にしてください。
なお神社は「海の石を神社に持ち込まないでください」という案内も出しています。海岸の石は持ち帰らず、その場に置いていきましょう。
3. 大洗サンビーチで、砂浜を歩く

午後は少し南へ移動して、大洗サンビーチへ。全長1.3キロの砂浜が続く遠浅の海岸で、夏は海水浴場になります。海水浴場の開設期間は例年7月中旬から8月中旬で、公共シャワーは開設期間中のみ無料、公共トイレは無料で使えます。売店や海の家、バーベキューエリアも開設期間だけの設置で、期間外の浜辺でのバーベキューは禁止されています。特集「海水浴」(大洗観光協会) ↗
この砂浜は、障がいのある方や高齢の方も海を楽しめるようにという考えで整備されたユニバーサルビーチでもあります。海水浴場の開設期間中は、砂の上を進める水陸両用の車椅子「ランディーズ」やライフジャケットの貸出、専用の駐車場・更衣室・トイレ・シャワーが用意されます。ユニバーサルビーチ(大洗観光協会) ↗
開設期間の外に訪れるこの日は、泳ぐのではなく歩く時間です。砂は足を取られるので、距離は短めに見ておくと無理がありません。すぐ近くの大洗シーサイドステーションは営業時間が10時から19時までで年中無休、大洗マリンタワーは営業時間が9時から18時までと案内されています。風が強い日は、こうした屋内に切り替える手もあります。大洗シーサイドステーション ↗ / 大洗マリンタワー ↗
一日の過ごし方
朝の移動に時間を使い、現地では拠点を3つに絞った組み立てです。
以下の時刻は旅の組み立て例で、道路状況によって前後します。
| 時刻の目安 | 過ごし方 |
|---|---|
| 08:00 | 東京方面を出発。休憩をはさみながら常磐道・北関東道方面へ |
| 10:30 | 大洗磯前神社の駐車場へ。参道の階段を上って参拝する |
| 11:30 | 海岸側へ出て、神磯の鳥居を柵の内側から眺める |
| 12:30 | 港の方へ移動して、魚料理の昼食 |
| 14:00 | 大洗サンビーチへ。砂浜と海を眺めて過ごす |
| 15:30 | 大洗から帰路へ。給油と道路状況を確かめて出発 |
波が高い日は、11:30の海岸を短く切り上げて昼食を早めに回しましょう。反対に穏やかな日は、サンビーチで座っている時間を長く取っても一日は崩れません。
アクセスと予算
車の場合、神社までは水戸大洗インターチェンジから15分と案内されています。神社の駐車場は日の出の時間から午後7時までの利用です。
電車で行くこともできます。水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で大洗駅へ。区間ごとの金額は鹿島臨海鉄道の運賃表 ↗で確認できます。大洗駅から神社までは徒歩約40分(3kmほど)あるので、町内循環バスを使うのが現実的です。この循環バスは2026年10月1日に「海遊号」「なっちゃん号」から「うみまちライン」へ名称が変わり、運賃も改定されました。10月1日からの乗車券は1回につきおとな200円、こども100円。1日フリー乗車券はおとな500円、こども250円で、運転手から買えます。回数券は1冊1,000円(50円×22枚綴り)です。1日フリー乗車券には、大洗マリンタワーの入館料が特別料金になる、アクアワールド・大洗の入館料が1割引になるといった特典も付いています。町内循環バス「うみまちライン」(大洗町) ↗
| 費目 | 大人1人の想定(2人で分担) |
|---|---|
| 高速料金・燃料費として1台7,000〜11,000円を2人で分担 | 3,500〜5,500円 |
| 大洗サンビーチ駐車場(普通車・確認済みの料金)を2人で分担 | 500円 |
| 昼食 | 1,500〜3,000円 |
| 甘味・おみやげ | 500〜1,500円 |
| 計画上の合計 | 6,000〜10,500円 |
高速料金・燃料費の枠は経路も車種も決めない想定で、確認済みの金額ではありません。サンビーチの駐車場は有料になる期間が決まっているので、条件は次の章にまとめました。1人で車を使う日は分担ができないぶん増額が必要です。
動画で、大洗の町を見てみる
大洗町の公式チャンネルが公開している「茨城県大洗町観光PR動画(ナレーション付)」を紹介します。4分半ほどの映像で、海辺の景色、水揚げされる魚、町の観光施設が順に出てきます。町の公式サイトも、このチャンネルの動画を自らのページに埋め込んで公開しています。
断っておくと、これは町全体を紹介する映像で、この日の順路を案内するものではありません。公開は2019年なので、営業や運航の内容は下の公式リンクでご確認ください。
出典:大洗町公式チャンネル
YouTubeで動画を見る ↗ / 大洗観光協会 ↗
※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。
出かける前に確認したいこと
岩場には下りない。海岸は海水浴場ではない。 神磯は神社が定めた禁足地です。写真のために岩へ渡らないでください。大洗観光協会も「大洗海岸は海水浴場ではございません」と明記しており、泳ぐ場所ではありません。協会は離岸流(リップ・カレント)についても注意を出しています。波は大きいほど流れも強くなります。強風や高波の予報が出た日は、海岸への立ち寄り自体を省いて、昼食と屋内の施設に振り替えてください。水戸観測所の平年値(1991〜2020年)では、平均風速は1月が2.1メートル毎秒、2月と8月が2.3メートル毎秒で、冬から春先は海辺の体感がぐっと下がります。1月の平均気温は3.3度、8月は25.6度です。特集「海水浴」(大洗観光協会) ↗ / 水戸の平年値(気象庁) ↗
駐車場の有料期間を、先に確かめる。 大洗サンビーチの駐車場は令和8年3月から有料化されました。有料になるのは、令和8年3月から10月および令和9年3月の土曜日・日曜日・祝日、ゴールデンウィーク期間、海水浴場の開設期間です。対象は大洗第1サンビーチ駐車場、大洗第2サンビーチ駐車場、大洗海浜公園内駐車場の3か所。徴収は午前7時から午後3時までで、それ以外の時間も入出庫はできます。普通車1,000円、中型車1,300円、大型車3,000円、二輪車400円です。町内にお住まいの方と障害者手帳等をお持ちの方は無料で、入場の際に身分証明書などの提示を求められます。大洗サンビーチ駐車場の有料化について(大洗観光協会) ↗ 運転する人はお酒を飲まないこと。行楽期は高速道路が混むので、出発前に道路状況と通行規制を確かめ、帰りの時間には余裕を持たせてください。
足すならアクアワールド。ただし半日かかります。 アクアワールド茨城県大洗水族館は神社と同じ磯浜町にあり、営業時間は9:00から17:00まで(最終入館16:00)。曜日による定休日はなく、例年6月と12月にメンテナンス休館日があります。入場料は大人2,300円、小・中学生1,100円、幼児(3歳以上)400円、3歳未満は無料。駐車場は無料で約750台収容です。ここを入れるなら、神磯かサンビーチのどちらかを外して時間を作ってください。営業案内 ↗ / 入場料金(アクアワールド茨城県大洗水族館) ↗
海の近くという意味では、横浜の日帰りガイド ↗も近い組み立てです。あちらは電車と徒歩だけで港のまわりを歩く一日なので、車を出さない日の候補になります。ページの下には、茨城県内の行先と、同じように海を目当てにした行先も並べてあります。
岩に当たった波が白くなって、また引いていく。それを見ているだけで時間が過ぎます。次の休日は、大洗へ。
