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ONE DAY IN KATSUNUMA

勝沼日帰りガイド|ぶどう畑を抜けて、丘の上から盆地を眺める

ぶどう棚の下に入って、畑の斜面を歩く。
午後は丘に上って、ワインカーヴと展望テラスで過ごす。

勝沼ぶどう郷駅から見たぶどうの丘。手前に駅前の遊歩道と柵があり、斜面にぶどう畑と民家が広がる。中央の丘の上に建物が並び、奥に山並みと青空が見える
勝沼ぶどう郷駅からぶどうの丘を望む(撮影当時):funk bass / CC BY 3.0(長辺1920pxに縮小)

山梨県・甲州市/ぶどう・ワイン・景色
情報確認日:2026年10月2日

中央線の勝沼ぶどう郷駅は、甲府盆地の東のへり、斜面の途中にあります。駅のまわりはぶどう畑で、その先に盆地が開けます。甲州市によると、市内には46社のワイナリーがあり、山梨県はワイナリーの数が日本一で、その多くが甲州市に集まっています。

ここは日本ワインが始まった場所でもあります。甲州市によると、明治10年に地元の有志が発起人となり、日本で最初のワイン醸造会社「大日本山梨葡萄酒会社」が勝沼町の祝地区に設立されました。全国屈指のワイナリーエリア、甲州市でお気に入りのワインを見つけよう!(甲州市) ↗

今回ご紹介するのは、新宿方面から中央線で勝沼ぶどう郷駅へ行き、農園かワイナリーを一か所訪ねて、午後をぶどうの丘で過ごす日帰りコースです。施設どうしが離れていて坂も多いので、駅から先の移動手段を先に決めておくのが、この旅の肝になります。甲州市までのアクセス方法(甲州市観光協会) ↗

※営業時間・料金・運行は変わることがあります。お出かけ前に山梨 甲州市公式観光サイト ↗でご確認ください。

こんな気分の日に

  • 果物やお酒が作られている場所を、自分の足で見てみたい
  • 高いところから、盆地と山並みをゆっくり眺めたい
  • 歩く時間と、乗り物に乗っている時間の両方をほどよく挟みたい

日帰り旅の基本情報

項目このコースの目安
出発地東京都心(新宿方面からJR中央線)
交通手段電車+バス・タクシー+徒歩
現地まで大月駅で乗り継いで勝沼ぶどう郷駅へ
現地滞在(基本)10:00〜16:00の約6時間
予算(基本)大人1人8,600〜23,200円程度を用意する想定
歩く量畑と丘の上の散策で約3〜4kmの見込み。丘陵地で上り下りがある

滞在時間・歩行距離・予算は、この旅程のための編集上の目安です。訪ねる農園やワイナリーの場所、駅から先をバスで動くかタクシーで動くかで変わります。

勝沼で楽しみたい、3つのこと

1. ぶどう畑のなかに入る

ぶどう棚の下から見た畑。頭上の棚に広がる葉と若い実の房が垂れ下がり、太い幹と細い支柱が地面から棚を支えている。奥にも同じ棚の列が続く
勝沼町の甲州種のぶどう畑。棚の下から見た様子(撮影当時)。写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 · 2023年6月撮影(長辺1600pxに縮小)

勝沼の斜面は、ぶどう棚で埋まっています。棚は人の背より少し高い位置に組まれていて、その下は実が頭の上に垂れ下がる空間になります。

ぶどう狩りを受け入れている農園がいくつもあります。たとえば甲楽園は、例年8月1日から10月中旬まで、8時から17時の営業で、食べ放題の時間は60分、料金は1,000円(税込)と案内されています。主な品種はデラウェア、ピッテロビアンコ、甲斐路、甲州などです。所在地は「勝沼駅から徒歩15分 勝沼インターから車で5分」と書かれています(中央本線の駅名は勝沼ぶどう郷駅です)。甲楽園(甲州市観光協会) ↗

園によって期間も品種も料金も違い、同じ園でも時期によって採れる品種が変わります。この記事では園を決めていないので、行く日に受け入れがあるかを先に確かめてから予定に入れてください。収穫期を外れる日は、畑に入る体験をワイナリーの見学や景観の散策に置き換える組み立てになります。

畑はどこも私有地です。道路から眺めるのはかまいませんが、受け入れのない畑には立ち入らないでください。

2. ワイナリーを訪ねる

ワイナリーの樽の貯蔵庫。木の梁と柱のある通路の両側に、木樽が横向きに二段三段と積み上げられ、天井から裸電球が下がっている
勝沼醸造の樽が並ぶ貯蔵庫(撮影当時)。写真:江戸村のとくぞう / CC BY-SA 4.0 · 2019年9月撮影(長辺1600pxに縮小)

市内の46社のうち、見学や試飲を受け入れている会社もあります。ただし受付の方法も時間も会社ごとに違い、予約が要るところもあります。訪ねる先を一つ決めて、先に直接確認しておくのが確実です。

醸造の歴史そのものを見るなら、宮光園という施設があります。甲州市によると、宮光園は宮崎光太郎が創業した宮崎葡萄酒醸造所と観光葡萄園の総称で、明治19年に設立されました。当時のワイン醸造や、皇族の行啓・行幸の様子がわかる写真、観光葡萄園に関する資料が展示されています。開館は午前9時から午後4時30分まで(受付は午後4時まで)、休館日は火曜日と年末年始、入館料は大人200円・子ども100円です。市民バスの「ワイン村河川公園前」から3分の場所にあります。宮光園(甲州市) ↗

ワイナリーで試飲をするなら、その日は車を運転しない前提で予定を組んでください。駅から先の移動は、市民バスか駅前のタクシーで足ります。

3. ぶどうの丘で、盆地を見渡す

ぶどうの丘の噴水広場。石畳の広場の中央に円形の水盤と彫像のある噴水があり、まわりに紅葉した木が立つ。奥に町並みと山並み、青空が見える
ぶどうの丘の噴水広場。奥に盆地と山並みが見える(撮影当時)。写真:jkyZjdjNjN / CC BY 3.0 · 2008年11月撮影(長辺1280pxのまま(縮小なし))

ぶどうの丘は、「改札口を出たら目の前に見えるのがぶどうの丘」と案内しています。駅からは徒歩で15〜20分、中央自動車道の勝沼インターからは車で約10分の距離です。アクセス(勝沼ぶどうの丘) ↗

丘の地下にはワインカーヴがあります。ぶどうの丘によると、総貯蔵数は約2万本、100銘柄以上が並び、タートヴァンという試飲用の容器を2,200円(税込)で買うと試飲ができ、容器は持ち帰れます。利用できるのは9:00〜17:30です。ワインサーバーは8:30〜20:00で、グラスが150円、シルバーコインが1枚300円、ゴールドコインが1枚700円と案内されています。買ったワインは展望テラスで飲むこともできます。施設のご案内(勝沼ぶどうの丘) ↗

丘には天空の湯という温泉もあります。甲府盆地・御坂山塊・南アルプスを一望する露天風呂で、営業は8:00〜22:00(最終受付21:00)、入浴料は大人840円・小学生530円です。ただし、ぶどうの丘は改修工事のため、天空の湯を令和8年10月13日から来春まで休館すると案内しています。 入浴を予定に入れるなら、出かける前に公式の案内を見てください。天空の湯(勝沼ぶどうの丘) ↗

一日の過ごし方

午前を畑かワイナリー、午後を丘の上にあてる組み立てです。

以下の時刻は旅の組み立て例で、電車やバスの発車時刻ではありません。

時刻の目安過ごし方
10:00勝沼ぶどう郷駅に到着
10:45予約した農園・ワイナリーへ
12:15予約先の周辺で昼食
13:30ぶどうの丘へ移動
14:45休憩して、駅へ戻る準備
16:00勝沼ぶどう郷駅から帰路へ

雨の日は畑の体験を見送って、屋内の見学と丘の上の施設を中心にすると動きやすくなります。暑い日は坂の上り下りで消耗するので、歩く区間を減らしてバスやタクシーに振り替えてください。

アクセスと予算

甲州市観光協会は、新宿駅から大月駅まで約60分、大月駅から勝沼ぶどう郷駅まで約25分と案内しています。ぶどうの丘は、新宿からの経路を「特急あずさまたはかいじと各駅停車を乗り継いで1時間半強」と書いています。

駅から先は、甲州市の市民バスか、駅前のタクシーを使います。勝沼地域バス(ぶどうコース)は1回の乗車につき距離に関係なく300円で、ぶどうの丘、大善寺、宮光園、各ワイナリーへ向かう停留所があります。本数は多くないので、着いてからではなく、出かける前に時刻表を見ておいてください。バス(甲州市観光協会) ↗

費目大人1人の想定
電車の往復として確保4,000〜8,000円
駅と現地を結ぶバス・タクシー600〜3,000円
ぶどう狩りまたは見学施設1,000〜3,000円
昼食1,500〜3,000円
ぶどうの丘のタートヴァン0〜2,200円
おみやげ(ワイン・ぶどうなど)1,500〜4,000円
計画上の合計8,600〜23,200円

電車の枠は、出発駅と特急の利用を決めない想定で、確認済みの運賃ではありません。区間の金額はJR東日本 ↗の運賃案内でご確認ください。タートヴァンの枠は、試飲をしない日が下限、ぶどうの丘の案内する2,200円が上限です。合計の下限は試飲をしない前提、上限は試飲をする前提の数字です。

車で行く場合は、中央自動車道の勝沼インターから約10分です。ただしこの一日は、ワイナリーの試飲、ぶどうの丘のワインカーヴとワインサーバー、そして酒類を出す飲食店が並びます。運転する人は飲まない前提で行き先と店を選んでください。 全員で試飲を楽しみたい日は、車を使わず電車で来て、現地はバスとタクシーで動く組み立てにしてください。冬は盆地の縁の坂で路面が凍ることもあるので、その時期に車で向かうなら、道路の状況と冬用装備を確かめてから出かけてください。

動画で、甲州市を見てみる

甲州市観光協会の公式YouTubeチャンネルが2026年7月に公開した「甲州市観光PR動画 明日の私に実る旅」を紹介します。

甲州市の観光を広く紹介する動画で、この記事が歩く勝沼は市の一部です。市内には塩山や大菩薩の側もあるので、範囲は完全には重なりません。この日の順路を案内する映像でもありません。営業時間や料金は、この記事の本文と公式サイトでご確認ください。

出典:甲州市観光協会(YouTube)
YouTubeで動画を見る ↗ / 山梨 甲州市公式観光サイト ↗

※動画プレーヤーの読み込み時にGoogle/YouTubeへ接続します。プライバシー強化モードでもIPアドレス等の送信を完全には防げません。自動再生はしません。詳細はGoogleのプライバシーポリシー ↗をご確認ください。再生できない場合は上のYouTubeリンクをご利用ください。

出かける前に確認したいこと

天空の湯は、当面のあいだ休館。 ぶどうの丘は、改修工事のため天空の湯を令和8年10月13日から来春まで休館すると案内しています。入浴を当て込んだ予定を立てると、現地で組み直すことになります。再開の時期は「来春」とだけ書かれているので、行く前に公式の案内で状況を確かめてください。丘のほかの施設については、売店が8:30〜20:00、地下のワインカーヴが9:00〜17:30と案内されています。天空の湯(勝沼ぶどうの丘) ↗ / 勝沼ぶどうの丘(甲州市観光協会) ↗

農園とワイナリーの受け入れ。 ぶどう狩りの時期は品種によってずれ、園ごとに期間も料金も違います。ワイナリーの見学や試飲も、受付の方法が会社ごとに違い、予約が要るところがあります。この記事では訪問先を決めていないので、行く先を一つ決めて、その日の受け入れと予約の要否を直接確かめてから出かけてください。雨の日に備えて、屋内で過ごせる代わりの行き先も見ておくと安心です。宮光園のほか、国宝の薬師堂厨子がある大善寺は拝観が9時00分から16時30分まで(受付終了16時00分)と案内されています。大善寺(甲州市観光協会) ↗

祭りの日の道路と、帰りの列車。 秋には勝沼でぶどうまつりが開かれます。甲州市によると、2026年は10月3日に勝沼中央公園グラウンドで開催されます。ワインの有料試飲は10時から17時、神輿パレードは13時40分から15時、鳥居焼き・花火は19時頃です。勝沼ぶどう郷駅・塩山駅から会場付近まで臨時シャトルバスが運行され、運行時間は午前9時から午後8時、料金は1乗車400円と案内されています。この日は会場のまわりが混み、無料で停められる場所も限られます。祭りの日に限らず、勝沼ぶどう郷駅は本数の多い駅ではありません。帰りの列車の時刻を先に調べてから、丘を下りてください。第73回「甲州市かつぬまぶどうまつり」(甲州市) ↗

同じ山梨県で、水辺と山を眺める一日にしたいなら、河口湖の日帰りガイド ↗もあります。あちらは湖と富士山が中心で、勝沼は畑と盆地が中心です。明治に始まった産業の跡をたどるという組み立てでは、富岡の日帰りガイド ↗とも重なります。

畑を抜けて、丘に上って、盆地を見下ろす。次の休日は、勝沼へ。

次の休日の、もうひとつの候補。

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